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これからの教育って、どうなん?-1 『新しい学習指導要領って、どうなん?』

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こんにちは。hajimeです。

世間では、GWまっただ中。でも、この不景気では、どこか遠出しようか?なんて気になりにくいですね :nihi: 。安くなった高速道路を使って泊まりは実家、なんて言うのが、はやってるみたい?

教育界では、今年度から「新しい学習指導要領」が、一部先行実施されます。また、新しいいろんな試みも…。

そこで、【これからの教育って、どうなん?】。プチシリーズとして扱ってみたいと思います(^_^)v。

そしてその第一弾。
『新しい学習指導要領って、どうなん?』(ちょっと、私見が入っています 😉 )

この4月から、小学校・中学校では、「新しい学習指導要領」が、一部先行実施されました。完全実施は、小学校:2011年度・中学校:2012年度からとか…。

ちまたでは、「小学校に、英語導入」とか、「理科や算数・数学の強化」とか…。特に、小学校への英語導入には、賛否両論いろんな意見が出ていますよね(?_?)。でもちょっと、混乱しているような…。

まずは、「学習指導要領」とはどういうものなのか?簡単に整理してみましょう。

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学習指導要領とは、どんな内容をどの学年で、どのくらい学習するかなどを示したものであり、各学校での時間割は、これを基準に組まれます。(当然、入試問題なんかも、これが下敷きになります)

そして、「社会が変化する」「子どもたちが抱える課題に対応するために」、学習指導要領は定期的に見直しがなされます。

これまでは、概ね10年に1回のペースで、見直しが図られてきました。今回はペースが上がって、7年目での見直しです。

【学習指導要領の概要】(主に、小学校の内容)
●1980年実施
「ゆとり教育」スタート。これまでの詰め込み型教育の反省から、国語、算数、理科、社会の主要4教科の授業時間数が削減され、特別活動(児童活動や、学校行事等)が増加。
小学校の総授業時間数は、微減。中学校は大幅減となった。

●1992年実施
「個性を生かす教育」を目標とした改訂。それに伴い、総授業時間数は変わらないが、学習内容が更に削減された。また、小学1,2年生で、理科・社会の廃止。変わって「生活科」が導入された。

●2002年実施
「生きる力」の育成を目標とした改訂。同時に、「週5日制の導入」により、総授業時間数は、大幅削減。結果、更なる学習内容の「厳選(削減)」が行われた。「生きる力」は、確かな学力・豊かな人間性・健康体力により育まれるものとし、その獲得にむけ、「個に応じた指導の一層の充実」、そして、「総合的な学習の時間」を新設し、基礎・基本を確実に身につけさせ、自ら学び自ら考える力など「生きる力」の育成を図るとされる。

●2011年実施
「生きる力」の育成が踏襲されるが、その中身を改訂。
・「読み・書き・計算」などの、基礎的・基本的な知識・技能の習得及び、繰り返し学習の充実。
・思考力・判断力・表現力の育成を目指し、その能力の基盤となる「言語の能力」の育成を重視。国語科においてその基盤を習得し、各教科授業においては、その活用(レポート作成・論述課題等の充実)を図る。
小学校における外国語(英語)活動は、その一貫であることに加え、国際感覚の育成・英語に慣れ親しむ事などを目標に、導入する。(これは、教科ではない)
・それらを実施するため、授業時間数の増。さらに、総合的な学習の時間を大幅削減し、教科授業に転換。(中学では、実質「個に応じた指導」として活用されていた、「選択教科枠」の大幅削減
小学校の授業時間数増の内訳は、1:算数(142h)、2:国語(84h)、3:体育(57h)、4:理科(55h)/6年間。外国語は、5/6年で70h(週1時間)。総合的な学習の時間は、-150h。

⇒1980年以降の概要は、だいたいこんなところです。(かなり、圧縮してます)

豊かさが実現され、バブル景気へ。バブル崩壊から、先の見えない収束不全の時代へ。この30年、社会も大きく変わってきましたが、それに伴い学習指導要領も大きく変わっています。

この間の変化の良否は一旦置いておいて…。今回の見直し内容は、ちょっと期待できるのではと、感じます(^o^)。

小学校への英語導入とか理数の強化は、その特徴として良く耳にしますが、それは表面的なこと。実は、「国語力=言語能力」の強化が、最大の特徴だと読みとれます。それを、国語のみならず、全ての教科を使って「思考力・判断力・表現力の育成」を課題とし、その強化を図っていく。

また、教科書も様変わりするようです。学習内容が増えるということもありますが、他の教科との関連づけとか、実社会とのかかわりとかの記載充実も、検討されるようです。

【国語・算数・理科・社会も必要な勉強】(リンク [1])
>このような認識行為(観念作業)の根幹にあるのが言葉であり、認識を構造化し伝え共有する能力を磨くことが必須になります。⇒国語

そして、
【勉強は何のため?】(リンク [2]
>もともと勉強とは自分のためでなく、社会の中で役割を果たせるようになるためにするモノだろう。

今回の学習指導要領は、ちょっと、近づいてきた感じがします(^o^)。

また、
【日本語はおもしろい】(リンク [3]
これは、面白いですよ。是非読んでみてください。要は、日本語は脳を活性化する言語であると…。

あとは、実際の学校・教育現場での教育内容。先生方々が、どこまで実践できるかが課題です。「思考力・判断力」というと、すぐに「原因→結果」という思考に陥りがちですが…。ここは、実現思考の習得リンク [4])が、是非期待されるところだと思います。

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