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婚姻史シリーズ(27) ~肉食女子は何を求めている?~

「恋愛の燃えカス」 [1]で提示した様に、現代の男女関係は「男女交われど、安心基盤形成されず」である。
これは多くの方が実感する所ではないでしょうか?
だからこそ、草食男子・肉食女子などの呼び名が生まれた。

このエントリーに対して、こんなご意見(ななこさん3/23)を頂きました。

男性が「性的安定基盤」を
女性が「生活安定基盤」を
結婚に求めているのだとしたら
・・・・中略・・・・
女性は相変わらず「生活安定基盤」を結婚にしか求められない

今回はこの女性が求めている安定基盤とは?を考えて見ます。

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この方が、肉食女子イメージ [2]1位です。
(なんか最近の潮流とは言えない気もしますが・・・・ :love: )

いつもの応援お願いします。

いつもありがとうございます。

女性の意識の変遷は、るいネットの投稿「女性の20年史①~⑤’」が実に面白いです。

要約すると

◆仕事も遊びも、とことん楽しむOLが登場(①1988年~1990年) [3]
キャリアウーマン~負け犬世代へ

◆バブル崩壊とキャリアウーマンの結婚の行方(②1991年~1994年) [4]
結婚観は、「経済的には夫にメインで稼いでもらい、自分は結婚してから好きな仕事や趣味をやる」

◆OL受難時代は派遣社員激増、「恋愛格差」広がる(③1995年~1999年) [5]
「ろくな仕事もないんだから、いっそ早くお嫁さんになって、その後好きな仕事をしたい」という保守的な気分が蔓延。
結婚だけに頼るのも不安、OLという仕事も先行き不安ということで、女性たちは資格取得に走り、理想の職場を求めて職を転々とするも、就職氷河期世代という逆境へ突入。

◆ITバブル後に登場した「そこそこOL」「エビちゃんOL」(④2000年~2004年) [6]
仕事も恋愛も幸福度も、「そこそこ満足しているけど、夢中になれない」へ突入。
女性誌などでも「年下恋愛」「年下婚」などが盛んに特集される。年下男性と恋愛結婚する女性たちはみな「年下君は楽」「癒される年下セラピー」といい始めた。
・・・・・肉食女子の始まり?

◆氷河期が明け、「働きマン」から「キャリモテ」の時代へ(⑤2005年~現在) [7]
新しいタイプの男性は子育てにも興味津々。次に求める楽しみは、「家庭」だ。しかも「自分ひとりが稼いで支える家庭」ではなく「共働き」が現実的な選択なのだ。
女性の結婚観は、この様な男性に答える方向に修正されていった。

通読して、「随分とエネルギッシュに手を替え品を替え頑張ってきたな~」と感じますね。

このレポート以前(~1990年)も、男女同権、社会進出、教育ママ、と様々な展開を女性達は繰り広げてきた。
どれも、拠り所=安定基盤を求めてきた歴史なのでしょう。

しかし、どれも確たる安定基盤とはなり得ず、現在も答えは見えてこない中で、唯一の可能性(と思わしき)=結婚に安定基盤を求めている。

出産、育児、性的な充足と役割充足、全てを包摂できた共同体を失って以降、この安定基盤を求め続けている。
この現象は、自然の摂理なのでしょう。人間も生き物ですから。
肉食女子なる現象は、この欠乏が充たされずにさまよっている女性達の最終形態のような気がしてきます。

逆に女性は相変わらず「生活安定基盤」を結婚にしか求められないのであれば、そりゃあ、がつがつして肉食化しますよねー。

(ななこさん)

納得です。

そして、答えは決して、「現代の家庭」ではない。

この事実は、実は皆が実感しているにもかかわらず、「家庭だけは」と思い込んでいるから答えが出ない。今の家庭をどういじったって、答えは見えてこない。
まずは、この事を認める事が必要なのだと思います。

活力ある男女関係を目指すべく、安心基盤の再生に向けての追求に取り組みたいと想います!

今日は少し長くなってきましたので追及の入り口を提示するまでにしておきます。

共同体=村落共同体にあって現代家庭に無いもの(失った物)

1.安心な出産・育児の場→核家族では孤立無援、二世代家庭を志向しても今や親でさえまともに子育てを支援できるか怪しい時代。

2.女共認空間(1を支える基盤)→参考 [8]参考 [9]

3.役割→家庭では子供を囲い込むしかない。社会との繋がりを探索する必要がある。

4.答え→1~3を包摂した答えが必要。るいネットはその先端可能性か?

[10] [11] [12]