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学校ってどうなってるの?番外編-1~すき放題に育った子たち

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写真は下記記事から拝借しました

最近の学校の状況がわかる興味深い記事が毎日jpに掲載されていたので紹介します。
記事は『先生:生徒指導は今』の連載もので今日はその初回の以下の記事です。
先生:生徒指導は今/1 好き放題に育った子たち [1]

以下引用

 ◇全学校に「荒れ」の芽
住民からの苦情電話は土曜も日曜もかかってきた。
 「おたくの生徒がたばこ吸いよう」
 花火をしている、と通報してくる人もいた。自分で注意せず、なぜ学校だけに頼るのか……。教頭(56)は腹立たしくなる。
 福岡県内の中学。07年春、他校で問題を起こした3年生男子が転校してきた後、数人が同調して問題行動をとり始めた。
 遅刻して廊下を徘徊(はいかい)。壁をけ飛ばしガラスを割る。注意すると「きさん、くらすぞ(貴様、殴るぞ)」。眼鏡を地面にたたきつけられた教員もいる。教員が殴られて警察に通報し、逮捕された生徒も出た。嵐のような日々は、3年生が卒業すると収まった。
 教育委員会から助言などはなく、「報告書を上げろ」と言われただけ。最前線で対応していた30代の生徒指導主事は卒業式の後、辞めた。当時の学年主任は今も不眠に悩み、薬を飲んでいる。
 教頭は力を込めた。「かわいい子を警察に売るのかと言われたが、地域にも教育力はない。好き放題に育った子供を、中学だけで元に戻せるかというと不可能ですよ」

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文部科学省の07年度調査では、小中高生による暴力行為は過去最多の5万2756件に上った。突然キレる子が増え、校内暴力も新しい時代に入ったと指摘されている。
 非行に詳しい東京都立川市立第一中の嶋崎政男校長は最近の荒れについて「昔からある親の放任に加え、溺愛(できあい)による耐性の欠如や、親の過度な干渉への反抗が特徴だ」と話す。

子供が変わった、といわれる。集団生活の決まりを理解できず共感性に欠け、教員の指導は空回りする。
 東京都内の小学校。月曜の朝会で体育館に児童が整列している。遅刻してきた男児に男性教諭(57)は「急ぎなさい」と促したが、顔色も変えずゆっくり歩く。友達と笑いながらやってくる女児もいる。なぜ慌てないのか、理解できない。
 三重県の小学校。友達と言い合いになり、突然カッターを突きつけ、机やいすを投げ飛ばす子がいた。相手が痛がるのを見てきょとんとする。ベテラン教諭は「想像力の欠如を実感する」と嘆く。

 

早稲田大の河村茂雄教授は04~06年、小中学生5万人の意識調査をした。「先生の言うことは聞かなければならない」に対し「あまりそう思わない」「そう思わない」と答えた中学生が36%もいた。「友達を傷つけてはいけない」については「あまりそう思わない」「そう思わない」中学生も9%に上る。40人学級なら3~4人いる計算だ。「荒れ」の芽はどの学校にもある。
 河村教授はいう。「地域との関係が薄れて核家族化も進み、社会体験が不足する中、子供が人との関係をうまく結べなくなった。対人関係や社会のルールを、教師が教える時代になった」

引用以上

次回につづく

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