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2008年ブログでの追求を振り返って

今年の初めに、大きく3つのテーマ [1]を提起しました。

1.学力問題

2.教育改革どーなる?

3.現代家庭の崩壊~その受け皿ってなに?

この3つのテーマを皮切りに、今年一年の追求は大きくシリーズ物での追求が行われました。

「学校ってどうなってるの?」シリーズは、
2007年06月09日 [2]を皮切りに、
いよいよ90台に突入しました。

この超大作、今後はインデックスの作成及び全体のまとめが期待されますね!

学校の実態追求とは、文字通り学力低下問題をどーする?という所に対する原因追究と答え探索に繋がる訳ですが、今年後半、市場における金融バブルの崩壊と共に、「中学お受験バブルの大罪」という新たな切り口が提示されました。

中学お受験バブルの大罪(1/2) [3]
中学お受験バブルの大罪(2/2) [4]

お受験バブルの大罪とは、家庭の不安を煽り、親子共々目先の受験に必死になるあまり、子供も疲弊し、学力上昇どころかむしろ人間不信、あるいは精神不安を齎す原因にまでなってしまっている、というまさに現在の危機的状況への警笛として受け止められます。

実際に、こんなニュースもありました。
教育ニュース【重い教育費 大学4年間で約700万円 高校からは1000万円超】 [5]

さらに、学校では不登校の問題も相変わらず解決していない。
「不登校どーする?」についてもシリーズ追求が行われました。

別のシリーズ追求では、そんな家庭・学校を取り巻く環境、即ち市場と家庭との関係に迫る追求も行われました。

発端は、家庭ってそもそもいつ頃登場した概念なの?
核家族=密室化の始まりだとすると、その始まりはいつ頃?

といった疑問から、追求が始まりました。

追求の結果、核家族の基盤が作られ始めたのは明治時代、国民国家の形成を軸に国家が市場拡大へと舵を切った事により、戸籍制度や婚姻制度の整備等が進められてきた事が解りました。

とは言っても、明治以降、すぐに核家族が定着した訳ではありません。

明治~昭和初期にかけて、庶民の家庭は成立していたのか? [6]

核家族が全国各地に定着するのは、昭和~戦後の都市化と共に浸透したのですが、どうやら核家族というのは当初から消費主体の場と位置づけられ、市場の拡大とは切っても切れない関係性の上で成り立ってきた形である事が解りました。

しかし、核家族とは言っても1970年以前と以後とで、さらに大きな構造的違いがあります。
それは、結婚に至る過程の違い。即ち、自由恋愛主義思想に基く恋愛婚が多数を占めるようになったのが、1970年以降の核家族世帯でした。

ところが、この恋愛婚の寿命は、思いのほか短期間で衰退していきます。

「家庭」の根幹がぐらついている [7]

今の若者達は、もうすでに核家族、あるいは恋愛に基く婚姻関係というものに対し、疑問視を持ち始めているのです。

そして、意識潮流の変化にさらに影響を及ぼすであろう出来事が、金融破局です。
p1.jpg [8]

この様に一年を振り返ると、国家も市場も学校も家庭も、まさに行き詰まりの様相を呈した一年であったと見ることが出来ます。まぁ、実際にテレビをつければ暗いニュースばかりが流れていましたからね。

しかし、不安ばかりを植付けられても活力は出ません

2009年の経済予測も、残念ながら暗い予測ばかり。暫く経済の停滞が続くであろう事は間違い無さそうですが、その様な逆境期だからこそ、当「家庭を聖域にしてはいけない」ブログにとってはチャンスであると考えています。

それは何故か?

いよいよ、万人が家庭の外、即ち広く社会に目を向ける必然性が生まれたからです。

市場縮小⇒家庭はどーなる? [9]

日本はこれまで歴史上の数々の転換点に、共同体として集団の力により様々な外圧を乗り越えてきた歴史を持っています。困った時こそ、互いの存在・意識を共に認め合いながら。

そう。共認原理への大転換が、顕在化する!

2009年は、この予測の元、大胆な家庭の転換・学校の転換を積極的に提起して行きたいと思います!

沢山の読者の皆様、そしてブログで共に追求をしてきた皆様、今年一年も大変お世話になりました。

来年も共に可能性の追求、そして活力再生に向けた期待掛けを、よろしくお願いいたします。

ブログ管理人 川井

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