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定年後活力もって生きるには?

こんにちは

最近、若い人たちに貯金をしているのはなんで?と聞くと、今後のために必要とか安心できるからと言われます。

中には使うことがないから貯金するという人もいますが、大半の人は定年後の生活や老後のため、年金不安からという意見が多いようです。

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では、実際今定年後の方たちは、どういった生活を送っているのでしょう 🙄

今回は定年後や老後の生活についていろんな人の状況を追求してみたいと思います。


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高齢化三冠王と呼ばれている島(屋代島)があります。しかし、呼び名とは裏腹にこの国の島の人たちはとても生き生きしていることが、「新瀬戸内海論 島びと20世紀」 [2]より報告されています。以下引用です。

①みんなのお役に立てることはありがたいこと 

 「毎日給食」は町が九年前、民宿に委託して始めた。独り暮らしの高齢者は昼食を摂らなかったり、簡単に済ませがち。交通の便が悪く商業施設が乏しい島で、給食の人気は高い。国の補助を受け、個人負担は一食三百円。一日百食前後の利用がある。
 亥川鶴枝さん(82)は毎朝四時起きで、山一つ越えた民宿に急ぐ。煮物や酢の物をてきぱきと調理して保温ジャーに入れる。「人さまのお役に立てるし、自分も健康になる。ありがたいこと」。足腰の丈夫な間は続けたい、と亥川さん。調理スタッフ五人のうち三人が七十歳以上。高齢者を助ける側の多くが、やはり高齢者だ。

②みんなに期待される喜び

 石井正夫さん(78)は十年前、大阪の堺市から妻タカコさん(72)と二人で故郷の島に戻ってきた。
 非鉄金属の会社を定年まで勤め上げ、関連企業に転出。そこで技術者のプライドを傷つけられた。「六十過ぎたら一人前に扱こうてもらえん。自分がみじめやった」。会社を辞めたら今度は何もやることがなかった。仕事一筋で近所に知り合いもいない。数年間、引きこもり状態が続き、思い切って自宅を売り払った。
 沖家室に帰ると、途端に忙しくなった。郷土史研究会の世話役を頼まれ、廃校になっていた小学校を立派な郷土資料室に変えた。
石井さんはしみじみと言う。「自分が必要とされとる喜びゆうのかな。人間、やっぱりそれが大事や。気持ちの張りが違うで」。

③みんなから学ぶ

 「年寄りばかりのここでは葬式が日常行事。死はいつも身近にあります」と住職の新山玄雄さん(49)。「人に迷惑をかけず、小枝がぽきっと折れるように死ぬ。それが島の人の願いですね」。
 去年、九十歳のおばあちゃんがぽっくり亡くなった。質素な日常をしのばせるように、きちんと片付いた部屋には必要最低限のものしかない。弔いに駆けつけた新山さんは仏壇に遺書を見つけた。「ストーブはこの人、ちゃぶ台はだれそれにと近所の人の名前と感謝の言葉が書いてありました。この潔さと思いやり。私は学ぶことばかりです」。

ここで共通しているのは、みんな(社会)の役に立ちたいと思っていることです:D

ここで、定年によって会社を辞め年金や貯蓄で生活してしまうと、どんどん社会から遠ざかり、閉塞感を感じるばかりになってしまいます。しかも、年金や貯蓄だけの生活だけでは課題がないため活力がでません。 🙁

つまり、会社を定年で辞めるということは、社会から切り離されてしまうということです。 😥

だから、新たな活力を生み出すには、定年後も社会に出るしかないと潜在的にみんな感じているのだと思います。

最後に、屋代島から感じた可能性を以下に引用します。

○ホームヘルパーより助け合い

 <地域にはぐくまれてきた支え合いの精神が、金銭の介在で壊れる>。介護保険制度の導入前、町ではホームヘルパーや施設の確保より、むしろ「老々共助」の美風が薄れるのを危ぶむ声が強かった。
 「ふたを開けてみたら、今まで通り。在宅ヘルプの利用が少なくて拍子抜けしとります」。町福祉課の馬野正文課長は「とんだ取り越し苦労で」と頭をかく。
 数年前の町のアンケート調査で高齢者の九割が「今の暮らしに満足」と答えた。元気なお年寄りが、ちょっと体の弱ったお年寄りの面倒をみる。そんな仕組みがごく当たり前に機能している安心感が、高い満足度のベースにあるのかもしれない。

集団(共同体)であるから、課題だけでなく安心感も得られ、充実した生活が送れているんだなとこの記事を読んで感じました。 😉

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