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不登校どうする?!5~家庭の3つの共通構造~

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※画像は、「過保護のススメ:楽天ブックス [1]」からの引用です。


【不登校どうする?!】シリーズの5回目です。
 
「学校よりも、家庭に問題がある」(学校がいくら対策を練っても無駄なほど)という観点から、検証を進めています。
 
まず、1991年以降(バブル崩壊後)の社会状況(私権統合の終焉)と不登校増加の状況を俯瞰しました。次に、不登校生徒の「心の共通構造」と「頭の共通構造」を押さえました。そして、今回は、「彼ら(彼女ら)の家庭の共通構造」を見ることにします。
 
《これまでの記事》
 不登校どうする?!1:~不登校は学校の問題か?それとも・・・~ [2]
 不登校どうする?!2:~‘07年不登校が過去最高!目標を見失って最閉塞か?~ [3]
 不登校どうする?!3:~“些細なこと”で不登校になる子供達…問題の本質は?!~ [4]
 不登校どうする?!4:~不登校生徒の頭の中はどうなっているのか~ [5]
 
いつもありがとうございます。

 
 
 


それはすでに「不登校生徒の家庭の共通の特徴から見える過保護空間 – るいネット [6]」に明示されています。
 


 
『最後のデモシカ教師の不謹慎発言』のブログに【不登校は病気じゃない!】 [7]と題して、【不登校は病気である】という彼の認識が掲載されています。病気であるかないか?は、別としても、その実態は、やはり、過保護空間にあるのだろうと思われます。
————————————————-転載
 残念ながら、俺は「不登校は病気じゃない!」という一部(というか大方)の主張に賛成できかねる。俺は何人もの「不登校」の生徒や保護者と関わり合った結果としてそう考えるに至った。もちろん、立場上そんなことを口に出して言えばとんでもないことになるのは目に見えているので、表向きは「不登校は病気じゃない!」という立場に立って行動してはいるが。
 「不登校は病気じゃない!」とは不登校の児童生徒を持つ母親が、時として涙ながらに叫ぶ言葉ではあるが、担任しているほとんどの教師が、「不登校は病気だ」と内心思っていることを俺は信じて疑わない。なぜかって、異常なんだよ、本っ当に!
 
だいたいからして、不登校の家庭には「共通の特徴」がある。それも、気持ちが悪いほど「共通」なのだ。
 
1.不登校の生徒がいる家庭は、ほとんどと言っていいくらい父親の影が薄い。家庭訪問しても母親と面談しても、父親の存在を感じることがない。これらの家庭の父親は、まず間違いなくお子チャマである。子どもの教育に対して、最後まで責任を取ろうという意志または気力がない。直接会って話をしても、大変物わかりがよく、ニコニコしながらうなずいているか、評論家のように、他人事のように、我が子のことを語る。そうでないにしても母親(つまり奥さん)の言うことがそのまま父親の意見なのだ。または「意見」を持っていない。
 
2.不登校の生徒の母親は、ありとあらゆることを「自分で」しゃべってしまう。教師に伝わってくる「子どもがどう考えているか」という内容は、ほとんど母親が頭の中で捏造、といって悪ければ想像した物語である。また、本人と面接しても、その場に母親がいればもうおしまい、すべて(言葉の真の意味において「すべて」)の会話は本人が首を縦に振るか横に振るかだけで事が済んでしまうように、母親がコーディネートしてしまう。そして、猛烈に干渉しているように見えて、実は猛烈に子どものいいなり、召使いというか奴隷であって(それ系のサークルでそう教わってくるらしい?)、明らかに親としての機能は果たされていない。
 
3.不登校の家庭は、本人にとって、とても居心地のよい場所である。まずかなりの割合で家には本人の立派な個室があり、しかも内側から鍵がかけられるようになっている。また、パソコンやゲームなどの楽しいアイテムがそろっていて、食事にも困らず、夫婦共稼ぎなどで、日中好き勝手なことをしていても誰からも文句を言われずに楽しめる環境が整っている。場合によっては、「ばあちゃん」という財布が近場にくっついていることもある。
 
ね?
父ちゃんと母ちゃんが文句言わなくて、食うのに困らない居心地のいい空間があれば、そこから出て行こうなんて誰も思わないでしょ。
 
 辻創という人が書いた「父親主義」という本の中では、「不登校」は先進国、特に日本だけに見られる特異な現象、とある。そして、不登校が成立する要件として、「家にこもって何もしないでいても、命の危険にさらされない」というのがあるそうだ。実際、発展途上国など貧しい地域では何もしないでいれば、そのまま餓死する運命が待っているという。
 思うんだけど、不登校児の家が火災にあって両親が亡くなった、なんてことになった場合、彼(彼女)は不登校~引きこもりを続けるのだろうか。不謹慎ではあるが興味あるシチュエーションである。
————————————————-転載終了
現場の教員からの感覚がよく現れていると思います。不謹慎発言というくらいなので、少し辛口、若干、否定的、でも、かなり実感による事象が紹介されているので、参考になります。
 
不登校の家庭の特徴は、
1】父親の 影が薄い
=社会規範や社会共認、闘争意識や危機意識などが皆無より対象欠落する。
2】母親が捏造、全てが「自分で」しゃべってしまう。
=囲込み、子供の言いなり、奴隷化から過保護空間の温存→子供の自己中へ
3】子供部屋あり。物がない、食うものがないなどの居心地いい空間がある。
=無圧力、過保護空間、個室化、個室収束できる環境あり。
 
など、るいネットで語られている認識と合致するように思いました。
 
不登校は、病気のように原因は分かっている。その意味でかれは、病気であるといっているのだろう。その原因は、親や家庭の密室化による過保護空間の温存にあることはいうまでもない。だから、圧力がかかった時の不登校生徒の対応に興味があると締めくくっているのは、構造的にも正統な見方であると思われます。
 


 
以上です。
 
次は、上記の1~3の成立構造に、より突っ込んでいきます。
 
【1】影の薄い父親
【2】過保護な母親
【3】子供の個室化
 
ご期待ください!
 
 

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