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居間で勉強をする子どもが増えている?

今日は、「子ども部屋」をテーマにしたアンケートから、「子どもの教育」が家庭・家族においてどんな位置にあるのかを紹介します。

『Benesse教育情報サイトのアンケート』 [1]
    アンケート期間 2008/09/17~2008/09/23
    回答者数:1329人
    Benesse教育情報サイトメンバーへのアンケート結果。小・中学生の保護者。

この調査では、小・中学生の76%が子ども部屋を持ち、45%は個室を持っていることがわかりました。実際に子どもは自分の部屋をどのように使っているのかをご紹介します。

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◆子どもに個室を与えている家庭は?
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76%の家庭でなんらかの形で【子ども部屋】があるようです。もっとも多いのが「1人部屋を与えている」家庭、次に「きょうだいと一緒の部屋を与えている」家庭が続きます。

「きょうだいと一緒」より、「1人部屋」が多いのは、個室化が進んだ面と少子化で一人っ子が多くなった為かもしれません。また、「子どもが小学1年生の時に子ども部屋を与えた」家庭が最も多いという結果が出ています。

◆子どもが1人部屋にいる時間は?
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「子どもが1人部屋にいる時間は30分未満」という回答が31.5%で最も多く、「滞在時間は30分以上1時間未満」という回答が21.3%が続きます。また、個室を持つ子どもの半数以上は、睡眠時間を除くと1時間以内しか個室を利用していないという結果です。

個室を持つと個室にこもりっきりになるものだと思っていたのですが、そうではないようです。では、家庭の中で子どもはどこで何をしているでしょう?

◆子どもが部屋で主にどんなことをしているのか?
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最も多いのは、「子どもは部屋で本や雑誌・マンガを読んでいる」。「勉強している」は、わずかの差で2位。ほかには「自分の趣味に興じている」「ゲームをしている」「テレビ・DVDを見ている」という回答が多いようです。

子どもは自分の部屋で勉強するよりも、趣味や娯楽の時間を過ごすことが多いようです。もともと子ども部屋にいる時間も短く、勉強する割合も少なければ、勉強はしていないの・・・と思ってしまいますが、実は子どもたちは別の場所で勉強をしているようです。

◆子どもは家庭のどこで勉強しているのか?
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<1人部屋の場合>

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<きょうだい部屋の場合>

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<子ども部屋なしの場合>

最も多かったのは「勉強や宿題はリビング・居間でしている」という回答です。理由では「子どもの勉強や宿題を親が教えながら一緒にやるので、場所がリビング・居間になることが多い」という声が多いようです。

ただし、学齢が上がるにつれてリビング・居間で勉強や宿題をする子どもが減り、自分の部屋で机に向かう子どもが増える傾向があるようです。


 今の子どもは、「一人っきりの個室」より「家族一緒の居間」にいることを好むようです。子ども部屋がありながら、居間で勉強するというのは、意外でした。子どもの頃を思い返すと、居間はテレビを見るところで、勉強は自分の部屋でするものでしたが、今は、それとは大きく変わっているようです。

これは、テレビという娯楽・解脱箱への興味関心の低下。一方、子どもの教育が家庭の中心的な課題へと変化したということでしょうか?教育パパの登場とも関連していそうです。

家族がそろっているといえ、密室家庭の中での学習がどれだけ効果があるかには疑問があります。学力低下の原因である国語能力の低下=同化能力の低下を家庭という閉ざされた空間だけで解決できるようには思えません。やはり、同化能力を高めるには、仲間、共通の課題の存在が不可欠ではないでしょうか。(さいこう)

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