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学校ってどうなってるの?83 仮説思考

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学校ってどうなってるの?69 [1]の学力低下問題の答えは「なんで思考」でした。

なんで?は思考の原点ですが、その直ぐ後に登場するのは「答え」です。なんで?の多くは容易に答えの出ないものであることは自明ですから、答えを出すための方法が直ぐにでも必要になります。

その中心をなすものが仮説思考であろうと思います。

「仮説」もしくは「仮説思考」に関するるいネット [2]の投稿をご紹介します。

大転換期の予感と事実の追求 [3]
   
この場に参加されている多くの方々も、現代社会の行き詰まりと大転換の予感があるからこそ、現代の支配観念に根本的な疑問の目を向け、できる限り固定観念を捨てて、現実を直視し、事実の追求に向かおうとしているのだと思います。まして、全文明史を覆すほどの大転換期だとすれば、歴史を遡って原始人類やサル社会や生物原理にまで目を向ける必要も出てくると思われます。しかし、それらは大部分が未明の領域であり、その解明の為には、固定観念に囚われることなく事実を素直に認める柔軟な頭と、大胆な仮説の提起が何よりも大切になります。

一面的な実験データやツールとしての定説に囚われていては事実を見誤る [4]
 
実験をするためには、仮説を立てなければならない。実験は検証に過ぎない。仮説とは、それ以前の実験によって得られた事実や理論を論理的に考察することによって得られたものかもしれないし、あるいは観察的事実かもしれない。いずれにしても科学とは、最初に実験ありき、ではありません。

仮説思考力について~本質は「自分」発でなく「相手」発 [5]

私が最近読んだ本で「地頭力を鍛える」細谷功著があるのですが、仮説思考力について詳しく書かれた部分があった。(略)この本で書かれてあった仮説思考力については実現論追求過程における仮説は常に塗り重ねられ、進化していくという部分と同様のスタンスを掲げており、参考になる部分が多いので一部を紹介しておきたい。

仮説思考力のポイント⇒

仮説思考とは
①いまある情報だけで最も可能性の高い結論(仮説)を想定し、
②常にそれを最終目的地として強く意識して
③情報の精度を上げながら検証を繰り返し仮説を修正しつつ最終結論にいたる思考パターンのことである。

ここで重要なのは①どんなに少ない情報からでも仮説を構築する姿勢、②前提条件を設定して先に進む力、③時間を決めてとにかく結論を出す力の3点である。

なんで?⇒○○(だから)の答え部分は多くが「仮説」となるでしょう。この仮説は、その後情報を追加して検証を繰り替えし、修正しつつ最終結論に至ります。大事なことは、仮説の検証が再びなんで=なんでその仮説なのか?を呼び起こし、増える情報量とともにその仮説の確からしさが増していく、なんで⇒どうする?(仮説)、⇒なんでどうする?(再仮説又は別仮説)の繰り返しで最終(答え)に近づいていく、ということでしょう。

 そして、その過程を一人で行なうのではなく(もちろん一人で行なっても良いのですが)、多くの協働者とした方が情報量も、繰り返される仮説の量も増え、より最終に近づきやすくなるだろうということです。

つまり「仮説を巡るやりとり(協働)」は、答えを導くとともに「なんで思考」も可能にし、実際に答えを得ることと「観念能力」「同化能力」の訓練の両方が可能なのだと思います。

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