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家庭と市場の蜜月関係

さて、ここ日本における家庭の変遷について、当ブログでみっちりと扱ってきましたが、そろそろその核心部分に迫って行きたいと思います。

核家族化⇒密室化⇒聖域化

という流れを作り出してきた社会背景がある。

それが、タイトルに挙げた『市場』というシステムだ。

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市場と家庭とは、どのような関連性にあるか?

気になりますね~ 🙄

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現代の家庭とは、一言で言ってしまえば「消費の場」に他ならない。

なんら生産手段を持ち得ない家庭は、生活の一切を市場から調達する事によって賄っており、衣食住の全てを市場に依存しきっている存在と言っても良いであろう。

よって、仮に現在の経済破局がこのまま歯止めなく進行していった場合、現代家庭はその存在基盤を同時に失ってしまうとも考えられる。すなわち、市場システムにとって家庭という消費の場は、無くてはならない歯車の一つではあったが、一方で市場は家庭を守る事は一切出来ない

何故ならば、市場とは「取引関係」でしかなく、金を持たない者は当然ながら相手にしない世界でしかない。
よって、金を儲ける為の手段には成りえるが、集団を支える統合機能は一切持たないのである。

では、家庭は何故消費の場となったのか?

実は、ここにも深い構造が隠されている。

家庭が消費をし続ける為には、当然ながら消費に見合った稼ぎが必要である。

では、その稼ぎはどこから得られるか?

稼ぎを生み出すには「生産の場」が必要。即ち、生産手段を持つ集団=企業で働く以外に無い。

例外的に農業や自営業など、今でも生産と消費が辛うじて一体となった場は少数ながら存在するが、核家族家庭の構造は概ね「消費専属の場」と「出稼ぎの場」とに分断 されている。

よって、核家族家庭の形成には、上記の構造が当て嵌められ、実に上手い事、男と女とで役割分担をしてきたのだ。

男は女(嫁)を獲得する為に、稼ぎを上げる。その為には、良い学校 ⇒良い企業 ⇒良い身分。そして、いい女 を物にする。
それが、私権獲得の最大目標。

一方、女は私権を獲得する為には、性に磨きをかけて、より良い嫁ぎ先を見つけるしかない。その為には、性幻想 を高め、性的商品価値 を高め、自らをめったに手に入らないものへと祭り上げていく。

そうして手に入れたのが、核家族家庭だったのである。

こう見ると、男と女の関係とは、結局のところ取引関係・契約関係でしかなく、お互いが実は獲得物である、という実態が浮かび上がってしまう。

さすがにそんなあからさまな関係では受け容れられないため、その関係性を上手い事美化していったのが、自由恋愛思想の正体であり、幻想的家族論なのだ。

さて、思いっきり 😯 言い切ってしまいましたが、この市場と家庭の相関関係については、過去に遡りながら緻密に押えなおす必要があります。

何故ならば、文中でも書いたように、現在は市場の崩壊が日に日に現実味を帯び始めている状態です。市場に依存しながらも、市場には決して守られる事の無い家庭にいくらしがみついた所で、答えは出せない。

ならば、現代の行き詰った状況を突破する為に、家庭を超えてこの社会をどうする?と考えるしかない。

その為にも、蜜月関係にきっぱりと縁を切り、新たな「生産と消費の一体となった場」の構築、そして取引ではない男女関係の再生が急務となってきます。

いよいよ、家庭の歴史追求シリーズも佳境に入ります!こうご期待!!

かわいでした。

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