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赤ちゃんが先生?!~共感力を鍛える、教育プログラム~

 「ルーツ・オブ・エンパシー(共感の根)」という子供向け教育プログラムをご存知でしょうか?

 これはカナダの学校で、メアリー・ゴードンさんという女性の方が、行っている教育プログラムです。

 彼女は「誰もが生まれつき親になる適正を持つわけじゃない。親になれる資格のない者は親になってはいけない。そもそも親になるとは具体的にどういうことなのかを教える教育が必要じゃないか」

 という思いのもと、この教育プログラムをはじめたそうです。

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 その鍵を握るのは、なんと“赤ちゃん”!
 何を隠そうこのプログラムは、赤ちゃんこそが先生なのです!

その驚きの教育プログラムとは・・・
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 さてそのルーツ・オブ・エンパシー(ROE)ですが、目標は「共感能力」の高い人間を育てること、「相手の立場に立ち、痛みを感じる」能力を育てることです。

 このプログラムに1クール(9ヶ月間)参加すれば、いじめが90%も減少するという驚くべき成果も出されています。

 ではこのROEプログラムとは一体どういうものなのでしょうか。以下るいネットより引用します。(リンク [1]

>まず、ROEプログラムは、9ヶ月で計27回。週1回40分程度のクラスが基本となります。

受講対象は5~6歳の幼稚園児、小学1~3年生、小学4~5年生、小学6~中学1年生の4グループの子供たち。
先生は「スタート時点で生後2~4ヶ月の赤ちゃん」。養成コースでみっちり訓練を受けたインストラクターが指揮をとります。
プログラムは9つのテーマに別れ、
(1)赤ちゃんとの出会い
(2)泣く
(3)お世話と育児計画
(4)感情
(5)睡眠
(6)安全
(7)コミュニケーション
(8)私は誰?
(9)お別れ
という流れで進みます。
これらのテーマに対して、それぞれ「準備」「赤ちゃん訪問」「フォローアップ」の3段階で子供達の理解を深め、合計27回で完了です。

初回は、親に連れてこられた赤ちゃんとの顔合わせ。それからの9ヶ月間、子供達はこの赤ちゃんのめまぐるしい生育ぶりを見守ることになります。

そして、社会的偏見や固定観念のフィルターにさらされていない純粋無垢な感情の塊である赤ちゃんを通して、子供達は相手の気持ちや感情を探り、同化する能力を育てていきます。

最初は戸惑っていた子供達も、月日が経つにつれて、赤ちゃんが何を考えているのか、何が言いたいのかわかるようになります。

また、このプログラムでは、「寝返りを打つ」「首が据わる」「ハイハイする」「母乳から離乳食へ」など、赤ちゃんの成長過程を見守り、観察しながら子育ての実際的な知識も学べるようになっていて、親になる教育も一緒に行われていきます。

昔のように、兄や姉が赤ちゃんのおもりをすることは、ほとんどなくなってしまった今、このようなことを学べるのは大変有意義だと思います。これによって、母親になる準備ができるのですから。

 そしてROEプログラムは今や、カナダだけでなく、ニュージーランドやオーストラリアにも広がっており、日本にも独自に取り入れている学校もあるようです。

 共感能力=共認回路を太くする訓練プログラムともいえる、この方法。非常に可能性を感じませんか。

(ルーツ・オブ・エンパシーサイト:リンク [2]
 

[3] [4] [5]