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熟年離婚どーする?⇒父系一夫一婦婚から母系妻問い婚へ逆行?

[1]
(自由恋愛の国アメリカと、母系社会のモソ人より)

熟年離婚は、この数十年でかなり増えているとは聞きますが、その実態はどうなんでしょうか。

続・緑の日々 [2]』のとある結婚相談所の所長の話より
>「最近の高齢者の方々は、事実婚や週末婚など、若い人たちよりはるかに自由な結婚生活を営んでいます
>「30代ぐらいの男性の方がよっぽど古い結婚観に縛られていて、身動きがとれなくなっています

え!?高齢者の方が、若者以上に、観念的に自由になれている!?(旧観念に縛られていない。)確かに、若者も20代の間は、比較的自由に男女関係を模索していても、(新たな答えがないものだから)30代には旧体制に取り込まれてしまい、身動きが取れなくなってしまいますね。(かくいう私も昔は・・・)

しかし、まったく自由かというとそうではありません。様々な障壁を乗り越えつつも、実現されつつある新たな男女関係(子育て基盤)とは?

別居伴侶という選択肢 – 熟年離婚と熟年再婚の基礎知識 [3]』より
>いざ熟年再婚をしようとしても、道徳的なイメージの悪さや子供に残す遺産や財産の問題といった色々な障害が出てきます。そしてそんな問題を解決出来ずに何年もモメるぐらいなら、結婚したくないと考える人も多いです。そういった方たちが選ぶ選択肢のひとつに「別居伴侶」というモノがあります。ようは通い妻と同じですね。

日本語俗語辞書 [4]
>別居婚とは住居を別にしたまま結婚するスタイルのことである。働く女性が増え、互いのライフスタイルを崩さないために別居婚を選択するという理由が多く、他には再婚で子供がいる場合、とりあえず籍を入れ、子供が慣れさせるためにとりあえず別居婚から始めるという場合もある。仕事の都合などから単身赴任になるなど、結婚当初は同居し、途中から別居になる場合は別居婚と呼ばない。

現代の結婚は、個々の私有意識(独占欲)を前提にした私婚(私有婚)ですが、それゆえに、再婚など新たな男女関係の模索の際には、私有権(独占欲)をめぐる障害が発生するようですね。
それらの問題を止揚するかたちでしか、新たな実現は達成できませんが、その実現形態のひとつとして、「別居伴侶」(≒妻問い婚)に収束している点は注目に値すると思いました。(かくいう私も徐々に・・・)

※決して(周りを捨象した)個人の自由な意思に基づき、判断されたものではなく、様々な旧いシガラミを乗り越えるために、(周りを対象化した)様々な状況判断に基づいていますね。(もはや恋愛ではない!)

さて、なぜ注目に値するかというと、この『妻問い婚』については以下の見方が成立するため、ある意味「可能性」を感じる現象として、見ることができるからです。

妻問い婚の2面性 [5]』より
>妻問い婚が「私有婚の端緒」という側面を持つことは、今までの議論で明らかにされています。しかしもう一方で、
>「母系制で縄文人がまだしも受容れやすい(?)、妻問い婚という婚姻制度 [6]
>「まだこの段階でも性は集団的に肯定され、西洋の一対婚に見られる禁欲的な路線とは  異なります [7]
>「1:1の現在にも通じる私婚制度ではなく、それよりはより集団性のある妻問婚 [8]
>などの記述にも見られるような側面も持つからこそ、雲南において急激な一対婚への移行を加速する土壌たりえなかった(むしろ反動を招くことになった)のも肯けるところです。

>「子どもは女性の家族がみんなで家の子どもとして育てる」
>「子どもの舅々(チウチウ)=母の兄弟、が子どもの教育の責任を負う」
>「子どもにとって一番怖い舅々から規範を教え込まれているので、泥棒などいない。夜はどの家も鍵をかけない」
>「男性は自分と阿夏の間の子どもの養育・教育には一切関わらず(母親もそれを求めない)、その代わり姉妹の子どもたちを育てる」
>「子どもが大学に行きたいとか、ラマ僧になるためインドに修行に行きたいと言うが、家が貧しい場合は、近所の人、親戚みんなで費用を出す」
子どもはみんなの子どもだ、という意識がはっきりうかがえますね。優勢な異文化(漢文化)への反発としての、少数民族的アイデンティティの発露だ、という人もいるようですが、もっと単純かつ本質的な理由は、この制度に残存する本源性の持つ魅力だったような気がします。

つまり、父系一夫一婦婚(私権性)から母系妻問い婚(本源性)へ逆行が、ここ日本にも起きているのではないか?と思ったのです。そして、そこで実現されたものは、たとえ私権制度には反していても、(本源性に基づくものであれば、潜在的に支持を得られ)後に広がり、制度を組み替えていく可能性があります。

意識と制度は表裏一体です。(ずれがあるほど、統合されていく)
子育て意識の改革(変遷)と婚姻制度の改革(変遷)は切り離せないと思いました。

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