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恋愛第一世代の下り坂。。。

Silentservice さん、家庭ブログへようこそ!
密室家庭の問題は、全て家庭ごと個別の問題ではなく、核家族という密室空間の抱える構造的な問題です。
当ブログで、その構造を学び、既に崩壊しつつある現代の表層家族からの脱出口、そしてもっと豊かな人間関係を築く為の基盤を、一緒に作り上げて活きましょう!

さっそくですが、Silentserviceさんがるいネットに投稿してくれた下記内容を、具体的に現代家庭の構造として抽出してみましょう。

親の過保護が子供の精神を破壊する! [1]

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実は、上記Silentserviceさんの投稿内容は、濃淡はあれども現代家庭のどこにでも当てはまる事例が沢山含まれています。

そこで、密室家庭ならではの不全の蓄積構造を抽出してみましょう。

おおよそ団塊世代の育ってきた時代背景からスタートします。

1950~60年代 日本はまだまだ貧困圧力の高い国でした。その中で当時の若者達は、国民一丸となって「私権の獲得」に邁進、その活力は実質的な高度経済成長の原動力となってきました。

男達はとことん私権闘争に向かい、自分を奮い立たせるための私権規範に同化していきます。
一方、女達は豊かさが徐々に実現していく中で、自らの性を武器に、専業主婦という地位を確立していきます。

男にとって、私権獲得の第一目標は嫁さん を貰う事。女にとっては、結婚を期に旦那の運んできてくれる私権 を獲得する。

こうして、男女の利害関係は「私権」に収束する事で一致していきます。

男も女も、私権の獲得を目指し、その延長で自由恋愛を謳歌し始めた最初の世代が、団塊の世代と言われる方々です。

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しかし、いざ家庭に入った途端、その状況は一変して行く。入口は幻想交じりの恋愛であったとしても、その先に待っているのは密室を軸とした束縛、あるいは家庭(生殖)と仕事(闘争)の場の分断により引き起こされる共認不全。

お互いが自らの役割(家事や仕事)をいかにまっとうしようとも、端から異なる課題を担うことでしか持続できないのが核家族家庭です。お互いの頑張りを評価しあえる基盤が無い。そして、核家族とは市場社会において消費する事だけを決定付けられた末端集団に過ぎないのです。

恋愛から始まり、当初描いていた幻想が崩れ去っていった後は、夫婦の絆など保てるわけも無く、お互いが不満のぶつけ合い、要求や否定の繰り返しばかりとなってしまっても、歯止めが利かない。

こうして、仮面夫婦や濡れ落ち葉、あるいはゆりかごから墓場まで、といった悲しい風刺が沢山生み出されてきました。

さて、こうなってくると元々旦那に頼ろうと期待していた嫁さんにとって、仕事ばかり、飲み会ばかりの旦那さんは期待どころかけむたい存在。
一昔前のTVCMでは、

「亭主元気で留主がいい。」

なんて台詞が流れたのも、極々一般的な家庭の心情を映し出していた訳ですね。

さて、このように冷め切った夫婦を見ながら育った子ども達は、どのような心境になるのでしょうか? 🙄

さらに密室家庭の状況を深めてみましょう。

~続く~

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