開成、筑駒、灘、麻布、と言えば… いわずと知れた、東大進学者数の上位常連校だ
受験体制が徹底された学校かと思いきや、いずれも生徒の自主性を重んじる校風の学校ばかりだ
これらの学校には、何か生徒の活力を高める秘訣がありそう…
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各校の特徴をみると、以下のような点が挙げられる
●開成高校 [1]
・自由闊達・質実剛健な明治以来の校風
・伝統ある運動会・水泳学校・ボートレース・マラソン大会などは開成のもう1つの顔として知られる
・特に運動会は現役生徒が心血を注ぐ一大イベント、卒業生や父兄間では「開成といえば運動会」との声は根強い。
●筑波大附属駒場高校 [2]
・私服校で「駒場の自由」という言葉で語られる自由な校風で知られる。
・文化祭、体育祭、稲作、校外学習などの学校行事が盛ん。
・囲碁、クイズ、数学オリンピック、化学オリンピック、スパコンなどの全国大会、国際大会への出場でも知られる。
●灘高校 [3]
・制服の着用義務がないほか、明文化された校則を有せず、風紀について大部分を生徒の良識に委ねるなど、自由な校風を特徴とする。
・勉強でも学校生活でも、強制はせず規則は最小限にとどめ、生徒が自分で判断して行動することを尊重
・中学校及び高校一年次では柔道が全員必修になっている。
●麻布高校 [4]
・校風は自由闊達。
・明文化された校則がなく自主・自立の校風のもと、学園生活の大部分が生徒達の裁量に委ねられている。
・服装だけでなく頭髪や装飾品に関しても全て生徒自身に判断が委ねられている。
・学校行事のほとんど全てのことを生徒自身で行うため、教員の活動は基本的に生徒活動の相談役・サポートとなる。
見事なほど、どこも、校則などのしばりがゆるく、生徒の自主性を尊重するといった校風だ。
そして、部活や文化祭、運動会など、勉強以外の活動が非常に活発に行われている。
どうやら、そのあたりに生徒の活力を高める秘訣がありそうだ。
かわいさんやsodanさんの記事からも共通する状況が浮かび上がっている。
かつて、親の世代が受験生だったころは、学校の友人でさえ競争相手だった。
心の中に少し引っかかるものはあったにせよ、社会全体がより豊かな生活を求め、そのためにより上位の就職先に入る、そのためにより上位の学校を目指す、ということが社会全体で認められていたから、受験勉強それ自体に活力源になる理由があった。
しかし、今の若者たちにとって、親の世代が受験生だったころのような意識は全くと言ってよいほど無い。
受験勉強それ自体には、活力源になるような意義は無く、唯一、親からの一方的な期待があるだけだが、ほとんどの場合それは押し付けにしか感じられない。
今の若者たちにとっていちばん大事なのは仲間だ。だから、仲間たちで楽しめるような学校生活があることが重要だ。
しかし、実は、単に楽しむだけでは、たいした活力は出ない。
みんなから認められた課題を共有して、それに取り組むために互いの役割を認めて互いに期待する、そして達成した成果に対して率直な評価がある、といった仲間関係こそが大きな活力源になる。
部活や文化祭、運動会などは、まさにそのような関係を生み出すうってつけの機会だ。
そして、学校側からの規制がゆるく生徒の自主性にまかされるほど、活力源になる仲間関係がより強固になってゆく。
そんな活力いっぱいの学校生活があることによって、受験勉強もみんなんでがんばれるネタのひとつになっているのではないだろうか。
by わっと