現代はまさに教育受難の時代。
国家機関から自治体、教師、親たちまで総がかりでいろいろな取り組みをしているにもかかわらず、教育の成果は年々低下していく一方だ。
子供たちの活力は低迷したまま、勉強は何のため?と問うても、自信を持って答えられる親がどれだけいるのだろう。
一方、江戸時代の庶民は、特に強制されたわけではないのに、就学率が世界トップレベルにあったらしい…
というわけで、江戸時代の教育事情を調べてみました。
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まずは、データ的な押さえから…
就学年齢は、普通は7~8才ぐらいから12~14才頃までで、年齢的には今の小学校とほぼ重なる。
寺子屋を卒業したら男の子は職人の親方や商家に奉公に出て、女の子の場合は、教育の仕上げとして武家や大店に女中奉公して礼儀作法などを躾けてもらった。
農村では若者組と呼ばれる組織があり、地域共同体の行事等の集団行動を通じて村民としての訓練を受けた。礼儀作法、村のしきたり、農・魚業等の知識・技術、手習い等を学習する場所であった。 [3]
江戸時代の庶民の教育事情を見ると、現代と大きく違うのは、教育現場に親が介在することはなかった ということ。
親たちは生業に一生懸命取り組み、当時の社会状況の中で必要とされていた教育については、地域の中で皆が認めていた教師や村の若衆に委ねていた。
現代においても、同じような図式が望ましいのではないだろうか。
親は社会の当事者として仕事や様々な活動を担い、子供たちは皆が必要と認める教育を社会と繋がった場で受ける…
このような図式の方が良い結果が得られそうだ。
by わっと