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中学生不登校1学級1人、過去最高に…いじめ回避が一因か

いじめが再び増加していると報じられている。
以下の分析では、いじめ自体が酷くなったというより、「いじめ回避」が増えた(いじめられるなら、学校へ行かなくて良いと判断する親が増えた)、とのことである。

読売新聞  2007年8月9日(木)22:09 [1]

昨年度、不登校だった中学生の割合は、35人に1人の2・86%(前年度比0・11ポイント増)で過去最高となったことが9日、文部科学省の学校基本調査(速報)で分かった。
1学級に1人は不登校の生徒がいる計算で、同省では、「いじめ自殺が相次ぎ、『いじめられるなら学校に行かなくてもいい』と考える保護者が増えたことも一因」とみている。

不登校の調査は全小中学校を対象に、1991年度から毎年実施している。
それによると、昨年度、病気や経済的理由以外で、年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生は、前年度比約4500人増の計12万6764人で、5年ぶりに増加した。特に中学生は、前年度より約3400人増えて10万2940人となり、不登校の生徒が占める割合も10年前の60人に1人から大きく増加していた。

いじめの根本的な原因は、1985年以降、徐々に顕在化してきた収束不全にあると考えられる(課題が無い、何をしたらいいか分らない。いじめ位しか充足課題がない)。

しかし、2000年以降、全社会的に探索基調(どうしたらいい、なんでこうなるの?)から「答え」を求める動きが拡がって来た。そして、それは子供達にも顕著に思われる。私は「何でや露店」で中学生、高校生ともしばしば話すが、彼らの社会へ関心は、非常に高いと感じる。戦争がなくならないのは何で?、勉強しなくちゃいけないのは何で?、、、私が子どもの頃にはありえない関心の高さである。

さて、そのように子供達も次第に「新しい課題」へと収束していく以上、「いじめ」は大局的には減っていくと思う。(いじめが増えたように見えるのは、上記記事の言うように、親のほうのリアクションの変化に過ぎないだろう。)

いじめが、どうこうでなく、彼らの新しい収束先、課題意識を顕在化させていくことが重要だと思う。 🙂

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