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家庭⇒消費箱⇒要求箱。。。

家庭の消費中心は、ここ数年で明らかに衣食から娯楽関係へとシフト。
(国民生活白書H18年版 全世帯の家計(支出)の推移 [1] 参照)

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と同時に、実はここ数年で大幅に増えているものがあります。

それは、
消費者苦情、相談などの機関別受付件数の推移 [3]
いわゆる、 👿 クレーム 👿 です。

国民生活白書によると、
1983年 26万件
1993年 43万件
2003年 174万件!
2004年 222万件!!
と、ここ数年で一気に4倍にも消費者クレームの数が増えているんです

そこで、消費・生活に関するトラブルってどんなもの?と思い調べてみました。

国民生活センター [4]
によると、そんな事がクレームになっちゃうんだ、という感じ。ちょこっと周りと相談、確認が出来れば、事前に防げるんじゃないかといった内容が以外と多い。そして、クレーム増加の原因は以下の二つの要因に絞られる感じがしました。

1.詐欺被害の増加。悪徳業者による、単身高齢世帯等を狙った被害の増加。
2.家庭内の危機管理能力そのものの低下

そして、1と2の要因を繋げるものが、家庭内及び家庭外における人間関係の希薄化によるもの、に絞られます。この家庭における繋がりの希薄化については、H19年版の「国民生活白書」のテーマ「つながりが築く豊かな国民生活 [5]」にもなっています。

・忙しい父親
・忙しい子供(塾・習い事)
・別居化の進展
・親子間の会話不足
・近隣関係の希薄化
・単身(単独)世帯数の増加
・職場のつながり意識の低下
・人材育成能力の低下

等などについて、データーを見る事が出来ます。

さて、このような傾向に拍車を掛けている主要因はなんでしょうか?

これは、明らかに「消費拡大戦略」の一環ではないかと、私は思います。

科学技術の発達により、貧困消滅。消費の中身は、物から心へ。

しかし、心はお金では買えません。それどころか、年々心の充足は希薄化し、まるでその隙間を埋めるかのように本来必要としなかった娯楽や福祉サービスの増加と共に、詐欺被害やくだらない言掛りが同時並行的に増えている。

元々、市場の中心をなす商売というものは、いかに相手の心の隙間(共認非充足)に付入るか、といった騙しの手法が原点となっています。また、同じ集団内であれば、必要な事を必要な者同士で集まって仕事をしたとしても、そこに感謝こそ生まれても、お金による売買は発生しません。市場での売買というのは、集団内で賄いきれない領域に発生するものなのです。さらに、業者が商品を売って、買ったほうが得をするものなど、どこにもありません。市場での売買は等価交換などと説明される場合がありますが、そんなものを計る指標などどこにも存在しません。必ず、売ったほうが得をする仕組みを作らなければ、商売など成立し得ないのです。

この様な前提から考えてみた場合、実は密室家庭というのは市場にとって最良のターゲットとなってしまいます。家庭の外に溢れ返るほどの快楽や幻想をセットし、一方で周りとの繋がりが希薄化して行く方向へと導く。その結果、共認不全に陥る人々が増加、その心の隙間を埋めるべく、沢山の幻想価値をセットした商品が次から次へと売り込まれ、必要か否かの判断軸も持てないままに、どうでも良い事にばかりお金が注込まれていく。

こんな悪循環が、私達の身近なところで年々増加している、という事が統計上の
数値としても表れてきています。

もう一度言います。

「心は金では買えません。」

そして、集団がバラバラになるほど、心の隙間は広がっていきます

一度消費者に成り下がってしまうと、なかなか抜け出せない『家庭の檻』というものが、どうやらこの個人主義社会には存在する。しかし、人間は家畜では無い。共同性 😛 を持ち、考える能力(観念) 🙄 を持ち、そして誰もが心(共認機能) を持った生き物です。

改めて、騙しあいの世の中ではなく、共同の社会を構築していく必要性を感じます。
社会に目を向け、様々な社会問題を協働・共通の課題として取り組む事。そこから、新たな共同体社会の在り様を探って活きましょう!

PS.当ブログでは、この様な社会問題、特に家庭に起因する問題に対し、共に考え、発信し、協働して頂ける仲間を随時募集中です!興味のある方は、トップにある【管理人へメール】から、御一報下さい。

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