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仲間関係って何?(1) =仲間関係を取り巻く外圧=

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勉強、受験、習い事…こどもたちがいま課題として意識させられているもの全てが個人課題

先生や大人からは環境問題とかいじめの問題、みんな仲良く、などいろいろ言われるが、頭の先っぽだけの話でまったくピンとこないのが実態。

でも、自分のためという個人課題ではまったくやる気が出ない、活力が出ない のがいまの子供たち。

どうしたらイイ?

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ヒントは、子供個人の問題では無く、子供たちを取り巻く社会状況にあり…

というわけで、こどもたちを取り巻く状況の変遷を少し振り返ってみると (リンク [1])(リンク [2])             

                          
●昭和30年代~40年代(1955~1975)
高度成長期から全国民が豊かさを手に入れるまでの時期
受験勉強が最も盛んな時代で、大人から子供まで全国民が一丸になって豊かな生活を目指して一生懸命だった。
受験勉強は個人の立身出世(今や死語?!)のためのものに見えるがさにあらず、全国民が経済発展を目指してがんばっている中で、それを実現するためには子供は一生懸命勉強するのが役割という暗黙の了解があった。
70年安保の全共闘世代(団塊世代)が社会に出始めたころからやや状況が変わり始めたが、敗戦国日本の再興を担ってきた世代がまだ社会の中核だったから、家庭~会社~社会と繋がった共通の課題が見えていた。

●昭和50年代~平成2年頃(1976~1990)
豊かさが実現され、社会の序列規範が崩壊しはじめ、こどもたちは一見自由に、実態は無軌道になっていった。
受験競争の過熱が問題視され、校内暴力が問題になり、子供たちが向かうべき方向が見えなくなっていった

●平成2年~(1991~)
校内暴力、援助交際、不登校、学級崩壊、いじめ、…、子供たちを取り巻く状況はますますガタガタになっていった。
自分を大事に、個性を大事に…と言われ続けても、一向に活力は出てこない状況。

ざっとふりかえると、子供たちの世界がどんどん、一人ひとりに、バラバラになってきた ことが浮き彫りになる。

これは、こども世界固有の問題ではなくて、実は大人の世界がどんどんガタガタ、バラバラになってきた結果といえるのではないだろうか。

子供たちの活力を再生するためには、個人を大事にすることでも、個性を大事にすることでもない。
親や先生たちが、そのような「指導」をするほどますます混迷し、やる気が失せていくだけ。

みんなに共通してかかる外圧を認識して、それに対応するための課題を共認すること が活力再生のために不可欠だろう。
まずは大人たちが、現代社会にかかる外圧を認識し、どうする?という課題を共認して、行動し始めることが求められること。
少なくとも、そのような状況認識へと子供たちを導く ことこそが大人たちに求められる役割だろう。

byわっと

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