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「家庭~ネット~マスコミ」と子供達

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今回は、家庭ネット、そしてマスコミの関係を切って見ます。

まずは、ニュース(2007年04月27日 産経新聞ニュース [1])から

「学校裏サイト」管理人を書類送検 女子中学生の中傷放置
「学校裏サイト」で中学生の実名を挙げた中傷書き込みを放置したとして、大阪府警が管理人の男を書類送検した。掲示板の中傷書き込みで管理人を立件したのは全国初。

最近問題となっている学校裏サイトの事件である。

が、そもそも「学校裏サイト」って何?
このての情報に疎いオジサンは調べてみました。

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「学校裏サイト」とは?
学校の公式(?)HPとは別に、立ち上げられたサイトで、誹謗中傷によるいじめや、個人情報の流出、中にはワイセツ画像等も公開され問題となっている。

この現象に対して興味深いブログのエントリーを見つけました。
ヒロさん(自称:一人ででも多くの子供の為になる事をしたい、単なるオッチャンです。)のブログ [2]から引用させていただきます。

先週の金曜日に、僕のblogで爆発的なアクセスがあった。投稿は1月23日に書いたものだが、「何でこんなにアクセスが多いんや?」って不思議に思った。理由が知りたくなって調べてみると、日本テレビ系列の「ズームイン!!SUPER」の番組中の「ズムとく」と言うコーナーがあるようで、そこで「学校裏サイトその全貌に迫る」と言う内容で学校裏サイトを取り上げた経緯があったようだ。急にアクセスが多くなり、驚くより「怖い」感じがした。マスコミ効果ってのは本当に凄い。 [3]

この方は、続けてこんなコメントも書き添えられています。

僕の娘も携帯サイトを持ってるが、サイトの暗証番号なんかを平気に教えてくれる。つまりは、ガラス張りである。悪い事をしているので無いからサイトの暗証番号なんかも教えてくれるんやと思う。が、これを頭ごなしに「サイトは悪い」と言うと子供は一切を隠れてするようになる。・・・・中略・・・・子供を理解し、コミュニケーションや信頼関係を構築出来ていれば、「学校裏サイト」なんてのが存在する事も無くなる。「携帯はアカン」「ネットはアカン」「有害サイトや」など大人が既成概念を打破して子供と向き合わんと、子供はどんどん心を閉ざし「隠れたサイト」を作り出し、そこで「悪」が作られて行く結果となる。 [3]

なるほどです。

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今や、HPは誰でも立ち上げられることが出来る。家庭の中から子供達が社会探索ツールとしてインターネットを使うことは、問題どころか大いなる可能性です。
実際、HPを立ち上げて、社会へ発信して行く姿は頼もしいものでしょうし、実際に健全なサイトも多数存在する。

さらにヒロさんのこのエントリーの熱い締め
悪いのは「学校裏サイト」の存在ではなく、ガラス張りで無いサイトを作らせた大人の責任やろ。子供が好き好んで「悪」になりたい訳や無いんやから、大人の懐の深い理解力を持って子供と向き合えば、健全なサイトを作るはずなんや。子供の正義を邪魔する認識を大人が排除するべき問題やと思う。 [3]

確かに!!です。

この熱い思いを受けて、

「マスコミこそが真犯人では無いのか?」
という認識にたどり着きました。
この記事の最初に紹介したヒロさんのブログにあるような「マスコミの効果!!」です。

多くの子供達は、「裏サイト=誹謗中傷サイト=悪」というツールを知らなかったのではないでしょうか?
この報道によって、一挙に「学校の裏サイト」なるものが増殖している疑いが高い!
いじめ自殺の連鎖さながらに・・・・

確かに事件が発生し、そのサイトに関しては、問題として検討しなければならない。
しかし、検討、対策も練らぬままに報道した場合、悪影響のほうが甚大なのは明らか。
それを平気で垂れ流すマスコミの責任は重い。

そして、ヒロさんのおっしゃるように「サイトは悪い」という固定観念がマスコミの言いなり大人達の中に蔓延し、インターネットは子供達の社会探索ツールとしての機能を失ってしまう。
これからの社会にとっての大きな損失だと思います。
「プロフ」に関しても同様(詳しくはコチラ [4])、個人情報が云々と否定視しているのは、マスコミに先導された大人達であり、子供達は可能性に向かっているのではないだろうか?

もっとも、手放しで「子供達のインターネット」を賞賛してもいけない。
インターネット上の正常化(=統合)することも必要だと思います。
そして、これが次代の為に成すべき大人たちの課題でしょう。
居や寧ろ、「大人たちの」では無く、子供と大人の共通課題と認識したほうがいいかもしれません。
そう、ヒロさんの言を借りれば、「大人の懐の深い理解力を持って子供と向き合う」
そして、一歩踏み出して、一緒に構築して行く課題だと思います。

「インターネットの世界をどうしていけばいいのか?」考えている大人たちも居ます。
こちらを参照してみてください
「欠陥商品としてのインターネットを社会統合の有機体に!」(るいネット [5]より)

インターネットの可能性に関しては今後も追及していきます。
今日はこれまで......!!

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