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密室家庭の変遷⑤ ‘90年代~ 密室家庭の泥沼化

豊かさが実現 し、バブル経済も好調 だった’80年代が過ぎ、91年バブル経済が崩壊 し始める。それ以降、山一證券倒産、就職氷河期と怒涛の景気低迷 が続き、私権の終焉を人々は顕在意識でも実感し始める。

その中で若者の意識潮流の現象としては、フリーター、ニートの増加 が挙げられる。

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就職氷河期の影響もあったかもしれないが、90年以降増加し続けている(参考:社会実情データ図録 [1]
)のは、それだけが理由ではないだろう。 😛
私権の終焉を潜在的にも顕在的にも実感し始めた若年層は、既存の私権企業に魅力を感じなくなってきた。そして、やりたいこと探し、起業などへと新しい可能性を探し始める。
答え探索の潮流である。

しかし、一方、親の意識も90年以降、一貫して強いものがある。
それは、子供の就職して欲しい職業に「公務員」を挙げていることである。 🙁
(参考:◆ちなみに親の願いは「公務員」 [2]

子供は新しい可能性を探しているのに、親は保守的、安定志向に向っている。
しかし、これも実は、親世代も答えを見出せないが故の目先収束なのである。

そして密室家庭の弊害は、その親の意識に影響されてか、子の世代に親を大切にしようとする意識を芽生えさせた。それが昨今にみられる母の日の一大イベント化(参考:「母の日」フィーバー [3])や親元に戻ろうと考える親元収束の潮流である。

そして親の囲い込み意識が子供に自分観念を刷り込み、子の「(社会の中での)やりたいこと探し」は「自分探し」へと劣化していく。 😥
さらには子の答え探索の意識と親の囲い込み意識のぶつかり合いが、親子殺人にまで発展してしまう。

結局は私権の終焉以降、答えの見えない収束不全の状況の中で、親世代は安定志向に向かい、囲い込み意識を強くし、子はその中で、もがき苦しむという構造が続いているのが密室家庭の現状なのである。

「どげんかせんといかん 」と思った方は

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