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「学ぶ親」から学ぶ子

「勉強しなさい
と親が何度も繰り返し言っても、今の子供たちは勉強には取り組まない。

さらに、

「あなたの将来のためよ
と親が言おうものなら、なおさら勉強しなくなる。

今の子供たちはどうやったら勉強するのでしょうか

『YOMIURI ONLINE』に下記の記事を見つけたので紹介します

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「学ぶ親」から学ぶ子
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/hagukumu/kodomo/20070219us21.htm [1]

子どもたちと雑談していると、家庭の話題になることがある。中1を担任した時だが、A子が「うちのお母さんが描きました」と、絵手紙を見せてくれた。季節の草花が、大胆な構図で描かれていた。

それを見たB美が「うわー、きれい。上手ね」と言い、私も、そこにいた数人も「すごい」と感嘆した。「そうでもないよ。今度、B美にも描いてもらってあげようか」とA子は得意げだった。

するとC男が、「うちの母は『何とか合唱団』というのに入って、毎日練習しています。うるさいんです。この前、市民音楽祭で発表しました」と教えてくれた。「いい趣味ですね。先生も今度、聴いてみたいな」と応じると、うれしそうだった。

その後、ひとしきり親の話が続いた。その話を聞きながら、子どもは親には立派であってほしいと願っているんだな、と実感した。だから、「そうでもないよ」「うるさいんです」とけなしながらも、本心では親が何かに打ち込む姿を誇らしく思い、誰かに伝えたくなるのだろう。

小1の子どもに「家の中で一番勉強しやすい場所は」という調査をしたところ、「親が料理している台所の近く」が1位だったという。

親がそばにいる安心感と、親も自分もそれぞれの仕事や活動をしているという一体感が、子どもにやる気を起こさせるのだろう。

中学生も同じような心理ではないだろうか。

PTAで、「家で勉強しない。どうしたら、自分から勉強するようになるか」という話題になった時、この話を紹介した。

親は「勉強しなさい」という代わりに、子どものそばで、読書や手芸など自分の趣味に励めばよいと思う。

親の学ぶ姿、集中する姿が、子どもの勉強への意欲を引き出すと思うからである。

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確かに、子供の前でテレビばかり見ている親に、「勉強しなさい 」と言われても、説得力はない

さらに、家庭内でイレギュラーな出来事があるたびに、即座に親が学校に、「子供に○○と伝えてください。」と電話するという現象が増えてきているらしい。子供がそれに対して、「どうしよう?」と考えるよりも先回りして、親が指示を与えている。この結果子供は親の指示がないと自分で状況判断ができなくなっている。

不安から、子供に親はとやかく言いたくなるが、
それよりも、
親の課題に真剣に取り組んでいる姿が子供たちを動かす。勉強に向かわせる。

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