下記は4月26日MSNニュース [2]からの抜粋です。
政府の教育再生会議は25日、親に向けた子育て指針である「『親学(おやがく)』に関する緊急提言」の概要をまとめた。子どもを母乳で育てることを呼びかけたり、父親にPTA参加を呼び掛けるなどの内容。
◇「親学」提言のポイント
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める
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政府が親も子育て学習する必要があるという認識から、子育ての文化や知恵を伝えるという主旨とのことだが、何となく必要性は感じるものの内容が唐突過ぎてそのまま受け入れられるものではないと思います。これでは政府による家庭教育への干渉としか捉えられません!
この提言からは、教育の根本問題がまるで見えてこないし、何故それが必要なのかという理論もない。また各提言内容がバラバラで一貫性がないため、どうしたいのかがよくわからないというのが正直な感想です。
「子供にテレビを見せるな」というのであれば、そんな有害なものをそのままにするのではなく根絶させる方針がなければおかしいし、早寝早起きや挨拶などといった基本的な社会性まで、親を教育しなければならなくなった問題の原因を明らかにしなければ、何の解決にもつながらないですよね。
学識者を集めて議論すれば、各々の立場や論調を尊重しなければならず、答えを出すという次元から程遠いものとなってしまうのでしょう。まさに、
政府やプロでは答えが出せない
ということを晒しているようなものですね。