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2007年05月31日

会話=相手とのやりとりが、子どもの心を育てる

「共認動物であるヒトにとって会話は必要不可欠のものであり、会話=反応がない状態は生きていないも同じ「会話が減っている」これってマズイって思いました」(nakamentさんの記事『必見!家庭での会話と探究心や好奇心の関係』より)

最近「人とうまく関われない子どもたちが増えている」と聞きますが、それには乳幼児期の子どもと母親との「会話が減っている」こと、その一方で乳幼児が「メディア漬け」になっていること、が深く関わっているようです。

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『ふくおか子育てパーク』「子育てWEB講座(乳児期編)」の『子どもとメディアの「新しい関係」を考える』から紹介します。

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●人とうまく関われない子どもたちが増えている?

最近、人とうまく関われない子どもたちが増えてきていると言われています。

具体的には…
   ・名前を呼んでも振り向かない
   ・視線が合わない
   ・いっときもじっとしていない
   ・表情がない
   ・言葉が遅い
   ・テレビを消すといやがる

 このような特徴があります。このような子どもに出会うと、少し知識のある人は、「あれ?自閉症なのかな?」と考えるかと思います。確かに、自閉症の子どもさんたちは、その乳幼児期を調べるとこのような特徴があると言われます。

 でも…

「メディア漬け」に関するチェック項目
   ・乳児期からテレビやビデオを積極的に見せていた(テレビに子守りをさせていた)。
   ・朝から晩までほとんどテレビをつけっぱなしの生活をしている。
   ・授乳中にテレビをつけていた・食事中にテレビをつけている。
   ・子どもが早期教育や子ども番組のビデオにはまっている。
   ・両親ともそろってテレビ好き。

 このような「メディア漬け」となっている場合は注意しないといけません。

 自閉症は脳の何らかの機能不全によって生じる発達障害であると考えられていますので、親の育て方に問題があるのではありません。愛情が足りないと自閉症になるというような意見は完全に誤りです。ですから、テレビを見せ続けたから自閉症になると言うことは考えられません。

 でも、自閉症に似たような特徴があるにもかかわらず、テレビ・ビデオの視聴を一切しないようにするだけで、数ヶ月で言葉が出るようになった子どもさんもいるのです。これは、乳児期からの「メディア漬け」がコミュニケーション能力を育てるじゃまをしたからではないかと考えられます。

 なぜ、このような問題が起こるのでしょうか?それは、この時期がコミュニケーション能力の基礎作りにおいてもっとも重要な時期だからです。

乳幼児の「メディア漬け」の危険性は、るいネット:猛獣王Sさん『乳幼児のテレビ・ビデオ長時間視聴は危険』に詳しくの紹介されていますので、ぜひ読んでみてください。お勧めです。 😀

●やりとり(コミュニケーション)の基礎は食事中につくられる

○授乳の時間はやりとり(コミュニケーション)の基礎
 赤ちゃんは、人間もサルも、鼻がつまっていない限り、おっぱいを飲むときは、苦しくなったりしないような、のどの構造になっています。ですから、サルの赤ちゃんは一気におなかいっぱいになるまで飲んで、プイッと乳首から離れます。
 でも、人間の赤ちゃんは、おっぱいを飲むとき、途中でやめますよね?そして、こちらが、「おなかいっぱいになったの?」とか「まだあるよ?」とか声をかけるとまた飲みはじめますよね。実は、人間の赤ちゃんは、お母さんが何か言ってくれるのを待っているのです。赤ちゃんがおっぱいを飲むのをやめる→お母さんが声をかける→おっぱいを飲み出すという、やりとり、つまりコミュニケーションの基礎がここにあるのです。

○授乳中、食事中はテレビを消す、携帯電話から離れる
 もし、このときにテレビがついていたらどうなるでしょう。また、メールをしていたらどうなるでしょう。
 お母さんはテレビやメールの画面に気を取られていて、赤ちゃんがおっぱいを飲むのをやめたのに気づかないか、気づいてもぞんざいな反応しかしないことになりますよね?これが続くと、赤ちゃんはお母さんに気づいてもらえないので、働きかけをしなくなるのです。そうするとお母さんはさらに赤ちゃんに気を配らなくなる。これでは、「やりとりの力(コミュニケーション能力)」はつきませんよね。
 これは、幼児期以降に、食事中にテレビがついている場合にも、同じようなことがいえます。保育者が園で問題があると感じている子どもは、食事中にテレビがついていることが多いのです。これは、家庭の中では特に食事中が会話をする大切な機会だからだと考えられます。
 まずは、授乳中や食事中はテレビを消す、携帯電話から離れて、子どもさんと楽しくお話をする時間にしましょう。

会話とは、「相手とのやりとり」。聞くだけでもダメだし、話すだけでもダメ、もちろん一人ではできない。相手がいて初めて「やりとり」ができる。乳幼児にとってはその相手が母親なんですね。テレビは決して相手にはなってくれません。(@さいこう)

投稿者 sachiare : 2007年05月31日 List   

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コメント

なるほど~★テレビの与える影響ってこんなに大きいんだ。。

絶対見たい番組とか無いけど、なんとなくつけてて、なんとなく見てしまう・・・。そしてあっという間に1時間2時間・・・経ってるし(><)
ずっと見てたら、相手の気持ちとかわからない人間になってしまいそうな気がする。。

投稿者 なっつん : 2007年5月31日 22:48

確かに、ついテレビに見入っていることってありますね。傍から見たら、そんな時は魂が抜けたような顔をしているかも・・・。

テレビは饒舌ですが、決して子供にとって「子守」にも「友達」にもなれません。

「授乳中や食事中はテレビを消す、携帯電話から離れて、子供と話をする」は、決して難しい事ではないので、お母さんにはぜひやってみてもらいたいです。

投稿者 さいこう : 2007年6月2日 23:36

うちでは、テレビを見る時間を決めてます。
かみさんが結構うるさくて(というか?それのほうがいいんだろうなぁと思いつつ・・・・)

ぼくなんか、テレビで育った人ですので、どうもテレビを見てしまいますです。・・・

確かに、子供を育てていると、会話とスキンシップが大切あんだなぁと思います。

なんか安心するんだろうね。怒られたって、ほめられたって、泣いたって、そこに人がいるんだもの。

そんな安心感が子供の脳を育てるのかもしれませんね。

投稿者 こん : 2007年6月10日 03:12

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