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子どもたちから遊びを奪っているのは誰?

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最近、小学校高学年あたりまでイジメが広がってきているようだ。

街中の公園で幼児~小学生ぐらいまでの子どもたちが、いじめとは無縁なように無邪気に遊びまわっている姿を見ることができるが、そんな姿も遠からず見れなくなってしまうのだろうか?

2月18日に放映されたNHKの番組の中で子どもの遊具の問題を扱っていたが、その中にヒントになりそうなことがあった。(http://www.nhk.or.jp/special/onair/070218.html [1]

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最近、公園の遊具で子ども達がケガをしたり死亡事故が起きたりすると、その地域の公園からたちどころに遊具が撤去されてしまっているようだ。公園の管理責任者である自治体の過剰反応の結果だが、その背景には親たちからの過剰な安全要求があるのは間違い無い。

少しドキドキしながら危ないことにトライすることが子ども達の好奇心を喚起する、失敗してもまたトライしようとする心を育む。だから、親たちは過剰な安全さを要求してはダメ! 、といったことを番組の中でも発信していた。

番組の中で紹介された保育園では、ドキドキするような、ちょっとアブナイ遊具が満載だった。
2mぐらいの石垣登りの途中で失敗してずり落ちて泣き出す女の子や、3mぐらいの高さの台の上からロープにぶら下がって滑り降りていく遊具では、台の上で固まって降りれない男の子の姿があった。
しかし、その子たちも、何度か失敗しながらそのうちできるようになっていく。

そんな姿をみていると、イジメなんかよりもよっぽどおもしろい、大事なこと がみんなの目の前にあるから、そこはイジメとは無縁な世界なんだと思う。

イジメが起きる原因の一つに、外の世界(社会)と繋がる、子どもたちが共有する課題が学校の中から無くなってしまったことがある。
「部活動をあんまり真剣にやらせないでくれ」とか、「詰め込み教育はダメ」とか、子どもたちがドキドキ、四苦八苦するような課題を大人たちがことごとく奪ってしまったことが一因ではないだろうか。

公園や学校の遊具を、過剰に安全なつまらないものにしてきたことによって、子ども達からドキドキする、乗り越えなければならない壁になるような遊びを奪ってきている。

子どもたちの世界で、大きくなっていく過程で乗り越えなければならない壁になるような遊びとは、子ども達みんなに共認された課題と言えるのではないだろうか。

そういうものを奪っていくことが、イジメを低年齢化させている一因になっているように思う。

byわっと

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