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いじめの事例と分析(その1:小学校編)

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イジメに関するデータや事件記事などは目にする事が出来るのですが、実情は当事者で無ければわかりません。

身近に、小学校から中学校に渡るイジメの問題が起きて、向き合った経験から、その報告と簡単な分析を紹介します。

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神奈川県のKJ小学校での事例です。

H子は小4の時に転校してきました。成績と運動がそこそこ出来る方と言う以外にこれと言って目立つこともない子です(どちらかと言うと地味系)。
M子は身体も大きく、成績も良く、先生からも褒められる事が多くどちらかと言うと目立つ子。当時、友達も多かった。
H子は、中々友達の輪に入り込めずに静かにしていた。M子が「一緒にやろうよ」と誘いかけて時折仲間に加わるものの、仲間とは馴染まずにいた。

小5の時にクラス替えがあったが、二人は同じクラスになり、ここで一つの事件が起きる。
クラスの中に乱暴な男子生徒Kが一人登場。
女子男子問わずに乱暴する。意地悪な事も言う。
次第に、クラスののけ者的存在になってしまう。
M子を含むクラスの女子5人くらいでKの乱暴をなじりあっているところにH子が、通りがかりこれを耳にする。
数日後、Kの母親が学校に「うちの子がいじめられて、仲間外れされている」 😈 と怒鳴り込んで来る。

担任教師が、関連しそうな生徒数人を一人ずつ呼び出して、ヒアリングを行なった。
この中で、H子は「M子が、Kを仲間ハズレにしようと言っていたと担任に報告」
担任はその後、他の生徒達に「M子が仲間外れにしようって言っていたの?」と聞き廻る。生徒達は、「聞いていない」、「はい」、無回答等と様々な反応をした。
やがて担任の判断は、「M子が中心であるらしい」との結論に至る。

これまでは殆ど無かったのに、担任から厳しく注意される事が多くなり、その担任の反応や、周りのみんなの雰囲気によって、M子はそれまでの快活さに陰りが現れ始める。
この頃から、H子がしきりにM子の仲良かった生徒達を自宅に呼んだり、M子の目の前でM子以外の子を誘ったり、M子をのけ者にすることをネタにする様に快活になっていく。

小6の卒業式前には、H子は、元M子の仲良かった子達の中心にいる様になる。逆に、M子は、その中の一人S子だけが一緒にいられる友達となってしまった。

転校してきて寂しいH子が、自分にとって安心な仲間空間を獲得。ノホホンとしていたM子達の仲間関係を解体。その中心的な立場にいたM子が半仲間外れ状態となった。

今時の小学校では、よくある現象なのでしょうか?
なんか「子供らしくないな~」そして、なんでこんな事になる?
と感じませんか?
明日は、その後中学校に上がってどうなっていくかの報告と、小中学校と続いたこのいじめ事例を切ってみます。

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