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遺書にみる、いじめの特徴(データまとめ)

こんにちは。 😮
「いじめ」に関して紹介されているサイト、 「日本のこどもたち」 [1]を私も見てみました。 😯

 自殺や殺人を犯す理由に関する投稿がありましたが、私は、このサイトに書かれている遺書からいじめられた側の気持ちについて何か特徴がないか?調べてみました。遺書が存在するのは、80年代~00年代です

 まず自殺の件数ですが、60年代→70年代→80年代→90年代→00年代(’06まで)で、0件→2件→31件→63件→11件と増えてきています(00年代は途中のため省いてます)。
文部科学省が公表している資料 [2]では、いじめの発生件数は近年減少傾向にあるとしていますが、このサイトの自殺件数や内容から考えると、決して減少しているとは思えません 😮

 さて遺書を読んでみると、大まかには次の4つくらいに分類できるのではと思いました。

1.いじめた相手をうらんでいる。
2.どうしていいのか解らず、あきらめている。
3.自己を否定。
4.廻りの仲間に対し感謝を表している?

 全体を読んでの印象ですが、まず、全体を通じて2.が一番多い。しかし、90~00と年とともに1.と3.の遺書が増えてきているのではと思いました。

 参考までに各分類ごとに代表的な事件を抜き出ししてみます。

1.「うらんでいる」は

1985年 [3]:「野辺地中学校さようなら 野辺地中学校全国大会(吹奏楽)金賞目ざして頑張って下さい  さようなら 十二月九日月曜日、死にたい、死にたい、絶対に死んでやる 学校にいえばいったでワ(方言で自分という意)と友だちが仲間と一緒に殴られる。何が何でものろってやる。これから青春したかったのにお前たちのせいで この野郎」

1999年 [4]:「私をいじめた多くの方々へ 担任の先生へ おうらみします 末代までもたたってやる」

2000年 [5]:「早く楽になりたい。あいつらは絶対許さない。復讐してやる」

2.「どうしていいかわからない。あきらめ。」は

1986年 [6]:「家の人へそして友達へ。突然姿を消して申し訳ありません。くわしい事についてはAとかBとかにきけばわかると思う。僕だって、まだ死にたくない。だけど、このままじゃ『生きジゴク』になっちゃうよ。ただ僕が死んだからって他のヤツが犠牲になったんじゃいみないじゃないか。だからもう君たちもバカな事をするのはやめてくれ、最後のお願いだ。」

1992年 [7]:「お父さん お母さん お兄ちゃん ごめんなさい。初めて学校をさぼってここにいます。私は学校で友達から無視されています。原因はよくわかりません。ただわかることは、私が悪いらしいのです。だから、あやまってみました。でもゆるしてくれはいないようです。なんだかわけがわからなくなってきました。そのうち学校に行くのもおもしろくなくなってきて、いまでは起きるのも気が重くなってきました。そんな自分がとてもいやになりました。本当にごめんなさい。」

2003年 [8]:「生きているのに疲れてしまいした。親孝行できなくてごめんね」「いつも仲間外れ。学校いやです、死にたいよ」

3.「自己否定」は

1994年 [9]:「私が全部悪いんです。もう生きていく資格がないから死にます。」

1995年 [10]:「おれは根性なしです。弱すぎる人間です。今までのこと、本当にごめんなさい。輪廻転生を信じます。十五年間おせわになりました」

4.「感謝」は

1985年 [11]:「ありがとう ほとんど、だれも恨んでいないが」

 いじめの理由→①(力の)暴力②お金③言葉とともに、今後、詳しくを分析していきたいと思います。

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