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母親は、家庭の中で孤立している。

Benesse教育情報サイト
第3回幼児の生活アンケート報告書・国内調査 [1]

から、母親の子育ての関わりについての調査内容をいくつか紹介します。

まず、ここ10年間で大きく変化している内容として、以下のデーターを見てください。

テレビを誰と一緒に見ているか? 🙄

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1歳、2歳共に、10年間で母親と一緒に見る割合が実に2倍近くにまで増えています。

子供達全体でのテレビの視聴時間は徐々に低下してきているものの、子供達が母親と一緒にテレビ・ビデオを見る時間だけは、3~6歳も概ね同じ傾向で増加傾向にあるようです。

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また、最近の政府の少子化対策・育児支援政策では、子供を預けられる施設の充実等が積極的に打ち出されていますが、実際に母親が子供を預ける相手というのは、祖父母・親戚が8割、父親が5割とほぼ身内に限られている事が解ります。

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では、上記二つのデーターから何が読み取れるか?

私はこの状況から、母親の実情は社会的に孤立している 😥 😥 のではないだろうか、と考えました。

共働きの増加、女性の社会進出等が目立つ現在、女性の社会との繋がりは一見深まっているようにも見えます。

しかし、子育て中の母親にとって、家庭外の付き合いは文字通り「お付き合い(社交辞令) 」のレベルに留まっており、幼稚園や小学校等を通じて繋がりあう母親間のお付き合いというのは、とても表層的な関係に過ぎないというのが実態である、という事です。

家庭、そして我が子のみへと意識は向っており、近所付き合いは極めて表層的。お互い自己中を温存したままのお付き合いの為、お互いの子育てには踏み込まず、頼りになるのは身内のみ。現代家庭、そして子育て空間は、母子共に社会的引き篭もり状態へと劣化していっている。

そもそも、子育てというのは、次世代の社会人(社会の事を考えられる人)を育てる事にこそ意味があり、家庭から巣立って 一人前に育つ事にこそ、みんなの充足があるはず。なのに、親子共々家庭に引き篭もってしまえば、いつまで絶っても巣立つ事の出来ない子供(のままの大人)ばかりが増えてしまう危険性を孕んでいます。

都市化・核家族化の進行と共に、現代の家庭は生産基盤を一切持たず、それ単独では決して生きていくことの出来ない集団になってしまった。

さらに、最近ではこの流れに拍車を掛けるかのように、父親の子育て参加までもがブームになりつつある様子。誰もが自分第一、家庭第一になってしまったら、誰がこの国を、この社会を運営して行くと言うのだろうか?

「親ばか」という言葉が、我が子を愛する良き両親、のように使われることが増えてきているように思われるが、それは大きな間違い。「親ばか」とは目先の事しか見えていない本当のばか、と捉え直すべき。自己中だらけの世の中にしてはいけない。

本当に子供の事が大事ならば、いかに対象性(相手を想う気持ち)を持たせ、どのように子供達を社会へ送り出してやれるか、を常に考えるのが本当の親(木の上に立って見守る人)の役割ではないでしょうか。

現代の生産基盤を失った家庭では難しいこの状況に対する突破口として、ヒントになる投稿を紹介します。

新しい母系集団は生産集団の中から形成される [4]

みんなで子育て。

を実現する為には、生産 :tikara: と生殖 をみんなで担える基盤= 共同体 の構築が欠かせない条件となる。

現在の制度や規範から、どーすれば共同体の再生が実現するか?

このブログでも、是非みんなで考えて活きたい課題の一つです。

以上、かわいでした。

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