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「日本のこどもたち」からみえる子ども達のいじめの実態

Posted By 2310 On 2007年1月6日 @ 12:30 PM In 子どもたち、若者たちの意識潮流,心の欠陥 | 2 Comments

「日本のこどもたち」
から、今後の社会を担う子ども達のいじめの実態をtennsi21さんに引き続き、調べてみました。

koukou1.JPG
平成17年度いじめ・暴力行為等防止のための啓発ポスターコンクール最優秀作品より
県立弥栄東高等学校2年生 若林佑未さんの作品です。

新年、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、昨今、こどものいじめについていろいろと各方面で議論されていますが、膨大なデーターを収集されている上記の「日本のこどもたち」 [1]から、下記の視点で現象を抽出してみました。

1)いじめる側の人数は、過去から変わっているのか?
・昔は、子供同士のけんかは、「タイマン」の言葉に象徴される、1対1あるいは、多対多であったように思います。しかし、いつのまにか、多対1あるは、数人という構造になってきたのではないか?という疑問から

2)どういうグループがいじめるのだろうか?
・部活でのしごきは、かつてもあった。上級生からのいじめといえばそうだが、同級生からのいじめが増えているのでは?ないか?という疑問から

3)そのようないじめに対して、教師や学校側のかかわり方はどうなっている?
・かつては、先生は、学校やクラスのまとめ役だった気がするが、いまは、いじめを学校、クラスぐるみで隠蔽しようとする方向、あるいは、自らいじめている教師、学校からいじめられている教師などのケースが増えているのでは?という疑問から

上記の視点で、「続き」では、象徴的な事例とデーターを紹介します。

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「子どもに関する事件・事故 1」 [2]のデーターを読み取ると

■1)いじめる側の人数は、過去から変わっているのか?
●1960年~1970年代に起こった子どもに関する事件・事故・いじめを起こす生徒は、2~5人程度のグループであること。
●1980年~2000年代には、相変わらず、2~5人のグループが加害者となるケースがあるが、5人~10人以上の加害者グループが増加傾向にある。

▼私見:より多くの生徒から、無視、いじめ、恐喝などを強いられるケースが増えているため、仲間第一の意識が強くなるにつれ、グループから逃げられない→自殺が増えている傾向にある。少数だが、報復殺人・報復いじめの逆襲行動も見受けられる。

■2)どういうグループがいじめるのだろうか?
●上級生がいじめるか?同級生がいじめるか?
・圧倒的に、同級生からのいじめが多い。しかも、1980年~1990年代がピークとなっている。
●非行グループか、普通の同級生か?
・非行グループからのいじめ事例の件数は少ない。圧倒的に、普通の同級生からのいじめの事例が多い。また、1990年中までに、非行グループのいじめの事例は姿を消す。
●部活でいじめられるのか?クラスの中でいじめられるのか?どこで起こっているのか?
・部活で大人数でいじめる?というかしごきは、いつの時代でも多い。例えば、ワンダーフォーゲル部、剣道部、空手道部、バレー部、バスケ部、野球部、相撲部、体操部、応援団などの運動系クラブでのいじめ、しごきは、一貫して事例があり、特筆すべきは、いじめの中身が陰湿化、集団化、強制的になってきている。また、文科系の囲碁・将棋クラブ、吹奏楽部などにもいじめが発生している。
・漁業実習中、交流学習時間、体育授業中などの授業の中でのいじめが散見される。
・学校外でも、塾内、スイミングスクール、公園なども見られるが、圧倒的に、クラス内部・学校内でのいじめの事例が発端となったケースが多い。

▼私見:部活での事例は、一様に多く、もっとも注目の必要なのは、同じ学校、同級生、同学年でのクラスでのいじめが発端となっている傾向があり、もっとも身近な仲間から、疎外されている。最近は、それを延長する形で、学外にいたる傾向もあると思われる。

■3)そのようないじめに対して、教師や学校側のかかわり方はどうなっている?

●下記の事例を参考にしたい。

・1986/2/1 東京都中野区立富士見中学校のSくん(中2・13)事件 [3]
 「葬式ごっこ」には4人の教師が署名していた。

・1987/4/23 長野県長野市篠ノ井の市立篠ノ井西中学校のUさん(中2・13)事件 [4]
いじめに悩む夕子さんに相談された男性教師は、クラス全員に彼女の何がいやなのかをテーマに作文を書かせ、その約半分を本人に手渡していた。

・1989/4/27 東京都福生市の市立第二中学校、部活動の剣道部での男子中学生(中3)の暴行事件 [5]
練習に立ち会っていた教師は一部始終を見ていながら止めなかった。被害にあった男子生徒は転校。

・1991/11/16 長野県中信地方の普通高校の男子生徒(高1)暴行・退学事件 [6]
校長は報告書に、被害生徒を「生真面目で意思が強く、いったん決意したことは親の説得にも応じないという(父)」などと書き、加害生徒6人に対しては一括して「多少元気が良いがごく普通の生徒」と記していたことが判明。

・1992/6/24 島根県益田市の市立東陽中学校でのOくん(中3・14)事件 [7]
同級生らからいじめにあい、下級生が行った万引きを強要したのではないかと教師に疑われて、夕方、自宅近くの雑木林で首吊り自殺。

・1993/1/25 大阪府茨木市の市立中津小学校での同級生約10人のグループからいじめを受けていた男子児童A(小4)の暴行傷害事件 [8]
けがの後も学校側が放置したため、転校。

・1993/1/27 北海道札幌市の私立札幌山の手高校の野球部での倒立の練習中のYくん(高2・17)の暴行致死事件 [9]
事件を知った顧問教師は、部員に口裏合わせを指示していた。

・1993/3/2 北海道千歳市の市立中学校での女子生徒4人(中3)へのいじめ事件 [10]
「いじめのことを先生に言っても全然よくならない」として、理科室から実験用硫酸を持ち出して抗議のために自分の腕にかけ、全治1カ月以上のやけどを負う。

・1994/10/29 鹿児島県出水市立米ノ津中学校のFくん(中3・14)事件 [11]
担任教師にいじめられていると相談したが、いじめがあったかどうかをクラスでアンケートをとった結果、何も出てこなかったため、担任はみんなの前で洋一くんに謝らせていた。

・1994/12/13 愛知県岡崎市立福岡中学校の男子生徒(中1・13)事件 [12]
校長は一旦は、いじめとの関連を認めていたが、翌日には否定。

・1996/10/29 兵庫県神戸市灘区の市立小学校での女子児童(小6・11)事件 [13]
学校側は「いじめと思われる無視などはあったが、女児は孤立していたわけではなく、死に至った原因は特定できない」とした。

・1997/3/24 長崎県佐世保市の中学校での同級生を中傷する脅迫状約30通投函事件 [14]
担任の男性教師から、「君が犯人だと思っている」と女子生徒(中2)が問いつめられた。その後、校内で女子生徒犯人説が流れ、転校。

▼私見:一連の学校・教師側の対応を見てみました。こんな構造になっているのかもしれません。
→当初、いじめという事件が認識されないのか?1980年初頭は、学校・教師側は混迷していて、
→理解できない状況で、生徒と同じ行動をとったり、生徒から指摘されたりしています。
→その後、生徒みんなに聞く行動に出ます。
→そのうち、見ない振りをして
→どちらが悪いか?という判断をし始めたが、やはりわからず
→加害者を決めつけたり、放置したり、口裏を合せたりして
→また、犯人探しのように、生徒全員に聞くが、なにも出てこないため、誤らせ
→いじめはあったと認めるが、撤回し
→学校・教師を自己正当化して
→加害者であると断定して他者否定を行い
→無視する

ということになっています。不全→混迷→答えがない→みんなに聞く→答えがない→自己正当化→他者否定→PTAや社会的外圧からの逃避→無視の構造になっているように思います。

学校という集団をまとめるために秩序を形成しようとするがあまり、答えがないので、不全を抱えたまま、教師と学校は、路頭に迷っている状況だと思います。

こんな分析をしてみましたが、皆さんどうでしょうか?間違えがあったら教えてくださいね。今度は、いじめなどにいたる理由の分析もしてみたいです。


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URLs in this post:

[1] 「日本のこどもたち」: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/index.html

[2] 「子どもに関する事件・事故 1」: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/list01.html

[3] ・1986/2/1 東京都中野区立富士見中学校のSくん(中2・13)事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/860201.html

[4] ・1987/4/23 長野県長野市篠ノ井の市立篠ノ井西中学校のUさん(中2・13)事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/870423.html

[5] ・1989/4/27 東京都福生市の市立第二中学校、部活動の剣道部での男子中学生(中3)の暴行事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/890427.htm

[6] ・1991/11/16 長野県中信地方の普通高校の男子生徒(高1)暴行・退学事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/911116.htm

[7] ・1992/6/24 島根県益田市の市立東陽中学校でのOくん(中3・14)事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/920624.htm

[8] ・1993/1/25 大阪府茨木市の市立中津小学校での同級生約10人のグループからいじめを受けていた男子児童A(小4)の暴行傷害事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/930100.htm

[9] ・1993/1/27 北海道札幌市の私立札幌山の手高校の野球部での倒立の練習中のYくん(高2・17)の暴行致死事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/930127.htm

[10] ・1993/3/2 北海道千歳市の市立中学校での女子生徒4人(中3)へのいじめ事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/930302.htm

[11] ・1994/10/29 鹿児島県出水市立米ノ津中学校のFくん(中3・14)事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/941029.html

[12] ・1994/12/13 愛知県岡崎市立福岡中学校の男子生徒(中1・13)事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/941213.html

[13] ・1996/10/29 兵庫県神戸市灘区の市立小学校での女子児童(小6・11)事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/961029.htm

[14] ・1997/3/24 長崎県佐世保市の中学校での同級生を中傷する脅迫状約30通投函事件: http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/970324.htm

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