- 感謝の心を育むには - http://web.kansya.jp.net/blog -

自閉症・自己中が増えている!なんで?

original07.jpg
自己中の猪突猛進はいただけませんが・・・

みなさん 明けましておめでとうございます
今年も教育問題、子育て課題、子どもの意識潮流など実体験に照らし合わせながら考えていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします 😮

前稿:他人の気持ちが解らない!!~自閉型人間の急増は社会病理では?~ [1]
に引き続き、自閉や自己中に至る背景としての圧力構造について押さえていきたいと思います。 😀

まず、前稿では自閉や自己中が受信回路遮断という見方をしましたが、まずは、どのように遮断に向かうのかを事例から、扱っていきたいと思います。 :tikara:
注)ここでいう自閉とは、自閉傾向のある人まで含む広義の意味で使っています。

身近な事例を2例挙げます

“あたりさわりない存在” [2]

彼の場合は、幼少期の母親から「(お兄ちゃんだから)しっかりしなさい!」と有無を言わさずに怒られ続け、それを回避する方法として“笑顔”に収束していった。仲間からのいじめ圧力も何とか“笑顔”で乗り切ってきた。だから、見た目では自閉・自己中とは解り難いが、話してみると言葉のキャッチボールが殆ど出来ない。仕事でも、課題を把握できずに勝手な判断で進める。こちらが怒っても“笑顔”は消えない。それは彼が圧力を潜り抜けてきた唯一の武器だから・・・

😮 ポチっと押してから続きを読んでね
   

●もう一つの事例も、一見自閉・自己中とは解り難い事例で、今度は圧力の対象が父親の場合です。

彼の場合は、幼少期に父親から怒られてきたことに起因する。長いときには1時間余りに渡って怒られ続けたとのこと。怒られているうちに、何で怒られているのか、どうすればいいのか分からなくなり、ただただその時間が早く過ぎてくれればいいと思っていた。そこで形成されたのが、“相手の話をスルーする”意識と、(相手の話しが分からないから)自分の意識を拠り所にせざるを得ない“言い訳”回路(たまたま言い訳で上手く圧力回避したという成功体験に基づく)。
話の中である“フレーズ”に自分の意識が引っかかると、それに関連した自分思考に飛び移ってしまう。故に、全体が見えず細かな部分に拘り、失敗する。

★両者共通して圧力遮断→受信遮断が起こるのは、投げかけられる言葉が、事実に基づいていなかったり、故に実感に響かなかったり、或いは一方的に力でねじ伏せようとする強制圧力を持つから。

元々言葉は外界を対象化するため、それによって可能性を切り拓くためにある。そして、充足を得るためにある・・・
ですが、彼らが経験したことは、それとは全く逆だった。前者は考える間もないマシンガントークで言葉は“嫌なモノ”として意識化され言葉を失った事例。後者は長い時間“いたぶられ”自分観念(空想=頭の中の架空観念)に逃避せざるを得なかった事例だと思う。

親の言葉による強制圧力が受信遮断の一つの原因として挙げられます。

もちろん、親も子どもに“良かれ”と思って躾や教育のつもりで行っていると思うんですが、躾=“自分の思いどうりする”ということになってしまっているのが実情だと思います。

ここで、改めて躾とは、
“こどもが外界(=社会)に適応できるように導く”ことであり、
“可能性に向かって進めるように方向を指し示す”ことという風に捉えると、
自分の思いどうり・・・ではなく→社会=みんなの期待に応合して・・・となり
いやいや従わせる・・・のではなく→活力もってそこに向かわせる・・・となるのです。

だから、叱るときでも、
常に社会のみんなから見てどうなんだ?という視点と
こどもにそれが伝わっているのか?
そして、それを受け止め(実感し)反省できているのであれば、
そのことを誉めて(抱きしめて)充足を与え、
次に進める基盤としていく必要があります。

ちょっと長くなってしまいましたが、でもなかなかそれも難しい!と感じられるのは、実は、その背後に
社会(みんなの意識)を捉えられない!という観念の問題や
子供に伝える言葉がうまく出てこない!という言葉の壁があるのです。

次回はその観念・言葉の問題を圧力構造に絡めて扱ってみたいと思います。

[3] [4] [5]