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履修ゴマカシ問題から ⇒人類史を学ぶ意義

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ニュース [1]によれば、全国で540校、8.4万人の生徒に履修不足が発生。

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この問題の背景について、All About 高校「世界史履修不足問題」はなぜ起きた? [2] にまとめられている。
学習指導要領(高校)では、世界史は必修である。しかし、入試では地歴は2科目同時に受験できず、また世界史は範囲が広いため敬遠される傾向があり、それを黙認して世界史の授業を行わずにゴマカシてきた、ということのようだ。また、ゆとり教育(授業時間削減)と受験偏重の影響も取り沙汰されている。

マスコミの喧噪はさておき、この問題について路上の声を聞いてみた。
報告はコチラ⇒ブログdeなんで屋@東京 『時事アンケート:履修ゴマカシ問題! どう思いますか?!』 [3]
 
当の高校生たちの意見で最も多かったのが、そもそも「世界史って何で必修なの?」「歴史の勉強って何の役に立つの?」という声。
報道では、未履修のリカバリーが議論されているようだが、それはゴマカシの穴埋めをどうするかという小手先の繕いに過ぎない。それよりも、歴史を学ぶ意義をはっきりさせなければ、当の生徒たちもすっきりするはずがない。

-人類史を学ぶ意義-

私自身、なんでや劇場 [4] に参加して、この意味を実感している。

★なんでや劇場 実現論勉強会シリーズで扱われたテーマ★
  実現論①~サルから人類へ~
  実現論②~人類の拡散~
  実現論③~農耕と牧畜→遊牧へ
  実現論④~遊牧の発生と私権集団化
  実現論⑤~掠奪闘争の玉突きと国家の成立~

学校で習う歴史は、人類500万年のうち、たかだか1万年程度(古代文明~近現代史)にすぎない。その狭っちょろい枠の中で、年号や人名を暗記することに意味はない。
しかし、現代社会が直面している様々な難問(戦争、国家と市場、環境破壊、肉体・精神破壊)に立ち向かうには、新理論=人類史に立脚した構造認識が不可欠。したがって、人類史500万年を貫いて(必要であればサル時代、生物史までさかのぼって)人類の意識構造、集団や社会の成立構造を解明していく必要がある。
歴史の勉強が必要な本当の理由は、そこにあるはずだ。

こちらの投稿も注目 歴史を学ぶ意義が歪められた時代 [5]

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