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社会教育施設数の推移にみる個人第一の価値観の増加

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まず社会教育って何なんだけど・・・、これは文部科学省に説明ありました。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/shakai/06020706/001.htm [2]

ここでは、「学校の教育課程として行なわれる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行なわれる組織的な教育活動を指す。例えば、公民館における学級講座の活動、図書館での図書の閲覧、博物館での教育普及活動。」だそうです。

 では、データを見て気づくのが、施設数として多い社会体育施設と公民館です。2つは全く逆の傾向を示しています。公民館は昭和40年代までに減り続け、現在ではほぼ横ばいの状況にあります。一方、社会体育施設は一貫して増え続けています。
 公民館って、自分の故郷にもありましたが、村の寄り合いや、村の行事(祭り)を催すための準備の場などに使われていました。その場は、文部科学省が言うような単なる社会教育施設にとどまらず、村集団内の繋がりの場、共認充足の場を提供(必要と)していたと考えられます。調べてみると、全国の公民館の設置状況は、市町村の90%以上にもなる一方で、東京は43.5%!。

http://www.kominkan.or.jp/zenko_komin/komin01.html [3]
 
 一方の社会体育施設の増加は、社会体育施設が、多目的運動広場、野球場、庭球場、プール、キャンプ場ということを考えると、仲間との繋がりもあると思うが、余暇の充足=個人の充足が主目的と考えられます。このように考えると、これら2つの増減の傾向は、集団規範の崩壊、個人第一の価値観の流れが引き起こしていると考えられます。それはまさに家庭の聖域化を加速する流れをも示しているともいえるのでは。

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