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“本物志向”のブログ:『奥田健次の教育改革 ブログ部』

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『奥田健次の教育改革 ブログ部』 [1]という面白い、というか歯に衣着せぬ本質をついた“本物志向”のブログに出会いました。
この奥田健次氏という方は「東海地区の私立大学・助教授」で、「業界では異端児」と自己紹介にあるように、“学者先生”とは思えない語り口と、問題の切り口の妙“には思わず引き込まれてしまいます。

その中の記事で「家庭教育」に関する記事を紹介します。是非読んでみて下さい。

by sashow

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『家庭教育に関する国際比較調査。マスコミ論調を斬る!』 [2]

これは、「子育ては育児書頼み 日本の親、世話の経験乏しい」という2006年8月2日の産経新聞の記事 [3]を受けての奥田氏の意見です。

***************以下引用**************

>日本の場合、父親が平日に子どもと過ごす時間が『最低レベル』なのだという。まあ、そうだろうな。で、「子どもと接する時間が短い」と悩む父親が増えているそうだ。

さて、こんな記事を読むと『父親が子どもと接する時間を増やすべきだ』と考える人が多いのではないだろうか。この記事を読むと、ややそういう方向に引っ張っていくニュアンスで書かれているようだ。もしかすると、これを調査した国立女性教育会館の解釈(イデオロギー?)が反映されているのかもしれない。はっきりいうが、それは好ましくない考え方だ。そんな単純なものではない。

父親よ、「子どもと接する時間が短い」と悩む必要はない!

母親よ、旦那が「子どもと接する時間が短い」と愚痴るな!

「子どもと接する時間が短い」と悩み、そして申し訳なく感じている父親は、確かに多くなっている。つまり、子どもに(または嫁さんに)引け目を感じている父親が増えているように、自分は感じている。または、母親が旦那に引け目を感じさせる言動をしている場面にも、よく出くわす。

引け目を感じている父親は、子どもの要求を何でも受容してしまう可能性が高まってしまう。実際、この10年の間に、どれほど子どもの言いなりになっている父親が増えたことだろう。共働きをしている母親だって、「子どもに申し訳ないな、可愛そうだな」と引け目を感じる場合が多く(または、引け目を感じさせられている場合が多く)、そういう母親も子どもの言いなりになってしまいがちだ。

子どもに対して、引け目を感じて接してはいけないのだ。もちろん、だからといって父親も母親も、自由気ままにやりたい放題してよいと言っているのではない。しかし、こういう両親もこの10年で増えてきたと感じることも事実。これはこれで問題だ。

父親も母親も必死になって、子どもが社会化するよう常に心掛けよ。

共同体において公共心を持たせ役割取得できるように心掛けよ。

***************以上引用終り***********

政府をはじめほとんどの“有識者”が、崩壊しつつある家庭を基準に“子育て”や“教育”を考えている。そして、家庭でも、「我が子」をペット化・私物化することで“自己中”人間を生み出し、殺人・子殺し・親殺し・学級崩壊など様々な問題がおこっている。
それは、規範の崩壊とそれの原因を作ってきたアメリカ発の個人主義教育、個性教育などが、自分へ自分へと意識を向けさせ、「子供の社会化」、「共同体における役割取得」など社会へ向けた外向きの意識の芽を摘んできたからだと思います。

今後とも、奥田氏のブログに注目していきたいと思います。

この他にも、興味深い記事があります↓ので、読んでみて下さい。
『有識者を信じるなかれ』 [4]

『学者先生の9割が愚弟です、バカ息子です。』 [5]

[6] [7] [8]