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“自子中”が聖域を打ち破る

産経新聞9月13日夕刊で興味深い記事があったので紹介します。
(以下引用)

「もっとひどい幼稚園」

保護者からあらゆるトラブルが持ち込まれる現状を揶揄して「学校はゴミ箱」とかいたところ、「幼稚園は保育所はもっとひどい!」という意見がいくつか寄せられた。大阪市内の私立幼稚園で6年間教師をしていた女性のメールには驚いてしまった。

《「あの子と同じクラスにいたら性格がゆがんでしまうからクラスを替えて」と学期途中で言われたり、家に帰ってからの出来事でも「近所の子同士がけんかしてけがをしたからすぐ来て!」と園に電話が入って呼び出されたりしたことは何度となくあります。》
この女性はもっとひどいエピソードを持つ。4歳児のクラスを受け持ったとき、インフルエンザが流行した。学級閉鎖にはならない人数だったが、保護者同士が勝手に話し合い、全員を休ませた。そのとき、保護者代表はこう言い放ったという。「先生は全員のスモックを洗って家に持ってくること。よろしくね!」《2月の寒い中、自宅で40人のスモック、体操服、ズボンを洗って干し、アイロンをあて、日曜日に一軒一軒回って配りながら泣けてきました。親にとって教師とは何でも使える便利な道具に過ぎないのです。》

大阪大学の小野田正利教授の元に寄せられた保育園や幼稚園に対する無理難題の要求(いちゃもん)でも、保護者の身勝手ぶりが目立つものが少なくない。

例を挙げると、「うちの子は箱入り娘で育てたイから誰ともけんかをさせるな。そういう念書を書け」と要求▽ある園児が手足口病が治り、医者の許可をもらって登園しようとしたら、「うつったら困るから、休むように園から言ってほしい」と保護者が集団で訴えてきた―など。
小野田教授の言葉を借りれば、こうした類の要求は「わが子への過剰なまでの愛情の表れ」であり、まさに「自己中心」ならぬ「自子中心」主義といえるだろう。
(以上引用終わり)

「自“子”中心」とはうまいことを言ったものだ。
私の身の回りにもこの類の話は事欠かないくらい散見される。
現在、親の子殺し、子の親殺しなどの事件の多発や、上記事例のような身近な「自己中」がマスコミでも取り上げられるようになってきた。このことは、家庭が徐々に“聖域”とはならなくなってきていることの証だと思う。

by 佐藤

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