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自己中は集団的免疫機能をも破壊する

自己中の危険性について投稿が続いているので、集団にとっての「免疫機能」と自己中との関係を考えてみました。免疫機能とは、個体内部にて外部からの病原体などの攻撃に対する抗体として働く事が一般的に知られていますが、以下のように個体を超えて集団(種)を守るシステムとしての働きがあるからこそ、人類は長い歴史を生き延びてこれたのです。
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大家族制度で知られる飛騨白川郷には、下記のような風習がありました。

< 仕事を終えて家に帰ってきた母親は、まず泣いている赤んぼに乳を飲ませる。それは誰の子でも差し支えない。その赤んぼ満腹して泣きやみ、まだ乳が出る場合には自分の子に飲ませる。だが、前の子に充分飲ませるために、自分の子が飲み足りないことがある。すると次にやってきた母親に自分の子供を渡して、乳を飲ませてくれと頼み、また働きに出かけていく、といったふうであった。(るいネット「共同体では、子供はみんなで育てる [1]。」より)

そして、母乳には次のような免疫伝達機能が備わっている。

< 2.母乳を通じて、継承される抗体(IgA)
IgAは鼻、眼、肺、消化館など、粘膜で覆われた体表面から微生物やウィルスが進入するのを防ぐ働きをします。IgAは分子量が大きく胎盤を通過できませんが、生後母乳を通じて新生児に継承されます。特に出産後最初に出てくる初乳は特別で、ふつうの母乳にくらべてたんぱく質が多く、脂肪と糖が少ないことに加え、IgAが非常に多く含まれています。(るいネット「母子を通じて受け継がれる免疫環境 [2]」より)

この様に、免疫機能とは、常に種として、あるいは集団として生きて行く為に必要な抗体を、集団内の個体相互に渡って授受する事で、最大の防御システムとして機能していたのだろう。

また、日本古来の村落共同体には、集団的免疫機能としての様々な集団規範が存在していた。
夜這い婚 [3]や、結い・モヤイ [4]、あるいは掟破りに対する村八分や出入り禁止など。
それら不文律から成る諸規範は、村の者全員が充足できる仕組みとして、集団を破壊に導くような性闘争を封鎖し、自己中を集団外へ追放するなどの仕組みとして、村全体・集団全体を守る免疫システムとして機能していたのだろう。

このような集団を守る為の免疫システムは、現代の家庭においては完全に失われていると言っても良い。
家庭が聖域となっている限り、親から子への免疫伝達は単一のものとなり、家庭内で刷り込まれる規範も偏ったものとなってしまう。ましてや、母親が自己中である限り、その子は自己中が当り前のものとして、この世に送り出されるしかないのである。

種として、集団として生きて行く為に必要な「免疫システム」再生の為にも、自己中は真っ先に封鎖しなければならない。

**************************** written by kawai

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