2022.08.10

【知能進化を紐解く】シナプスの刈り込みによる知能進化

前回の記事では、3歳くらいに起こる「なんで期」について扱いました。目の前のモノゴトに「なんで?」とオンパレードの子どもたち。母親としては対応に困ってしまう行動ですが、好奇心旺盛なこども達にとって重要な知能進化の一部だったのです。人類としての必然的な進化を知れば、子育て自体をもっと楽しめるようになりそうですね。

さて、今回の記事では、歳を追うごとに半年~1年で、目まぐるしく行動が変化するこども達の脳について。彼ら・彼女らの脳内では、どんな変化が起こっているのでしょうか。少し深めていきたいと思います。

■脳の健全な発達は、「シナプス」の「刈り込み」にあり!?
「えっ?シナプス?何それ?」という声にまずは、お答えします。

シナプスは、脳内の神経細胞(放射状に伸びるニューロン)同士をつなぐ接合部を指します。神経細胞を繋ぐ役割なので、接合部が多いほど神経細胞が活発に作動するイメージです。

(もっと、詳しく知りたい方は、こちら「脳」の真実をどれだけ知っていますか | 蘊蓄の箪笥 100章 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)。)

【知能進化を紐解く】脳の発達には順番がある。イヤイヤ期こそが知能進化の最初のターニングポイント!?の記事でも紹介したように、生後8か月でシナプスの密度は最大になり、ほとんど全ての神経細胞が接続されている状態となります。この「シナプス」の状態・繋ぎ方が、脳の進化、即ち、知能進化に深く関係しているようです。ただし、シナプスの量が最大になれば良いということではなさそうです。

早期教育が注目されるにつれ、脳科学の専門的知識のない一般の人々でさえも、シナプスや臨界期などの用語を知るようになっているようだが、脳の健全な発達はゼロの状態からシナプスを増やし、シナプスの結合を強めていくことであると誤解されているようである。つまり、乳幼児の能力をゼロとすると、歳を重ねるごとに、能力が10になり100になり、1000になるように増加すること」がすなわち「発達」であると誤解しているようである。しかし、事実は逆で、脳の健全な発達の鍵は、シナプスの「増加」ではなく、実は「減少」にある。乳幼児は、いろいろな才能を生得的に備えており(つまり、乳幼児の能力はゼロではない)、それらをむしろ「不要」として捨てることにより発達している。
早期教育の落とし穴~認知神経科学的見地より~(信州大学 有路憲一)より引用しました。

どうやら、知能進化には、シナプスの「刈り込み」という過程が重要そうです。

>人類の赤ちゃんは、まわりに全てを委ね、まわりを全て受け入れる状態で、生まれてきます。こんな生物、他にはいません。【知能進化を紐解く】~まずは、子どもが大好きなスキンシップから~

全を受容する状態のこの時の赤ちゃんには、捉える対象の優劣や差はありません。万物が発するエネルギーを等しく受容するため、何か・誰かの対象物を特定することはできません。

3~4歳から始まるシナプスの「刈り込み」の過程で、脳内に最大限に充満したシナプスに変化が起こります。どもが置かれた外圧(自然環境や生活環境、家庭環境)に合わせて、必要性が高いところには、シナプスが太くなり、不要なところのシナプスは、薄く・細くなっていくという仕組みだと考えられます。

全面受容の状態(シナプス密度最大)の0歳の時から、4歳くらいまでの過程において、あらゆる対象物に対して「何?」「何で?」を発するこども達。たくさんの「何?」「何で?」を経て、自然対象物から摂理を見出したり、母親以外の人にも備わる温かみ・肯定感(共認充足)を見出したりしていきます。そして、それは、対象の本質に迫っていく過程です。

脳内のシナプスの刈り込みは、体全体から感じる情報を全て吸収し、その中から本質を抽出する過程なのかもしれません。
(これは、人類が獲得してきた観念機能の形成過程にも繋がってきそうです。)

まだまだ、未明な領域ですが、ここから、さらに脳進化の仕組みに迫っていきます。次回の記事もお楽しみに!

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2022.08.09

【知能進化を紐解く】なんで期は万物と一体になりたい期?!

子育てで親が困るタイミング。

生後半年で起こる「人見知り」は、安全地帯とそれ以外を分けるため。その安全地帯の安心感があるから、離れても挑戦できる心が育つことがわかりました。(もっと知りたい方はこちら)

次に2歳ぐらいで起こる「イヤイヤ期」。
イヤイヤ期はプラプラ期とも呼ばれ、自分でやってみたい思いが育つ時。仲間や周りへの好奇心が育ったある証拠であることが見えてきました。(もっと知りたい方はこちら

そして今日は3歳ぐらいで起こる「なんで期」について。

起きて一番に空を見て
「ママー、お空破れそう。 なんでー?」と当時3歳の息子。

空見て破れそう〜!なんて考えたこともないないと思いながら、見上げると『うろこ雲』でした。

うろこ雲って、どんなときになるんだっけ⁈
といそいそと調べ「寒暖差で起こる、秋の気配を感じる雲」と学び、共有。

「昨日の夜も寒かったもんね。これからは太陽さんがいる時も寒くなるのかなぁ」と季節を感じ。

朝出かける頃に崩れてきたうろこ雲を見ながら、今日はあったかくなるんかなぁなんて予測を立てたり、子どものなんで期は親にとっても学びの宝庫でした。

他にも、
・(冬に)なんで裸の木と葉っぱがある木があるの?
・(ニュースを見てて)地震ってなんで起こるん?
・地震の時はどうしたらいいの?
・雨や台風は予測できるのに、なんで地震は予測できないの?
・虫は何で子供を産むと死んじゃうの?
・消防車と救急車は一緒のところにあるのに、パトカーは何で別のところにあるの?

などなどなんで祭り。

お友達のお母さんも
「なんで、動物園の動物の赤ちゃんは、人間がお世話してるの?」(自然界なら、お母さんが赤ちゃんのお世話をしてるのに、動物園ではお母さんがお世話せず、人がお世話しているのが気になったようです。)

と突如質問され親御さんがたじたじになったと教えてくださったことがあったので、この世代特有の世界観のようです。

最初は、よくそんな難しいことを!と思っていたのですが、子供にとってはすべて目の前で起こったこと。
友達の話、仮面ライダーの話と同じように、自然のことも、地震の仕組みも、ニュースで話している話も、身近な出来事で同じように気になる。

 

目に映る万物のことをもっと知りたくて、なんでなんでと聞くなんで期の子どもたち。
このなんで?もっとしりたい!という好奇心や探究心は、知能進化には不可欠なのです!
(むしろ、不整合や知らないとこがたくさんあるのに、なんも疑問に思わなくなってしまった私たちの方が何かを封鎖してしまっているのかもしれません。)


0~3才は最も脳神経の成長や知能発達が著しい時期
保育士クラブより


前回の記事でも、脳の発達には順番がある
ことをお伝えしましたが、人間の脳神経は3歳頃には成人の8割程度まで成長し、脳内の神経回路(ネットワーク)が急速に形成され発達する時期=なんで期なのではないかと言われています。

 

見るものすべてが新鮮で、もっと知りたくてもっと一体になりたいなんで?期。

4~5才になると仮説を立てれるようになったり、自分で解決できるようになったり、その在り方は変わってきますが、この時のなんで?との向き合い方で、問題解決能力に影響が出るとも言われています。

子育ての場面で必要なのは、子どものなんで?を否定しないこと。
子どもは完璧は答えを求めているのではないので、「確かに言われてみたらなんでだろうね?」って受け止めて仮説を立ててみたり、誰かに聞いてみたり。一緒に図鑑を調べてみたり。
どう問題解決していくのか、いろんな手法で楽しむことで、知らないことへの好奇心が育っていきます。

子どもの困った行動は実は進化の一部だった!
これからも知るだけで子育てが楽しくなる、そんな情報をお届けしていきます。

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posted by mineyama at : 2022.08.09 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.08.07

【知能進化を紐解く】脳の発達には順番がある。イヤイヤ期こそが知能進化の最初のターニングポイント!?

このブログでは、幼少期のスキンシップ(肌感覚を磨く)こそが、五感を育み、大人になっていく=知能を発達させていく土台になってきたことを紹介してきましたが、今回は心や体が頭=知能とどのように関係して発達していくのか?少し脳科学的な視点で探っていきたいと思います。

まず、子供の脳はどんな順番で発育していくのか・・・その過程に同化してみると、大人達から見れば??の子供たちの行動も、自然なことのように思えてくるはずです。

以前の記事でも触れましたが、人間は触覚(妊娠7週間)→視覚(妊娠18週間)→聴覚(妊娠20週間)の順番で神経が脳と結びついていくようです。では生後はどのように発達していくのか?
【生後~3ヵ月】
中枢神経の発達(延髄・橋)と呼ばれる中枢神経が発達していきます。お母さんに抱っこを求めるような動作やおっぱいを探し出そうとする様な「原始反射」が発達。(脳の重さ300~400g)
【生後4ヵ月】
中脳の発達。まっすぐ座れたり、物を掴む握るといった運動感覚が養われる
【生後6か月】
大脳皮質における神経が発達。体のバランス=平衡感覚が身につき、自他の区別もつきだし意思表示や人見知りなども始まる
【生後8か月】
シナプスの密度が最大となる。(これはまた別の記事で紹介しようと思います)
【1歳】
・この1年で後頭葉が成長し、五感を担う脳の部分や運動機能が発達。(脳の重さ800g)そして3歳までに生きるために必要な動作を司る部分の発達がピークを迎える。
【3~6歳】
前頭葉が育っていく過程で様々な認知や理解、想像ができるようになり現実と空想の違いも理解し始める(脳の重さ1000~1200g≒大人は1300~1400g)7歳ころまでは記憶や運動能力、自己認識や自制心が発達。

 

注目する点は、脳は動作を司る部分=後ろの部分から成長していく点。
見ることを司る「後頭葉」と、聞くことを司る「側頭葉」。次に体の感覚を認識したり複雑な動作などをする「頭頂葉」。最後にコミュニケーションや社会性や理性を司る「前頭葉」と後ろから前へと発達すること。
※因みに「後頭葉」は0~4歳、「頭頂葉」は3~5歳、「前頭葉」は10~思春期までが発達のピーク。

イヤイヤ期と言われる1~2歳ごろに見られる現象は、身体や心では外部世界を捉え始めているけど、前頭葉が未発達ゆえに現象が頭とはうまくつながらない。当然大人からの反応もうまく受け止められない状態とも言えます。今までは母親に全面的に依存し受容していた状態から、自立しはじめ他者との関係を認識し始める時期。体や心は充足や不全感、快や不快は感じているのにどのように対応したらいいのか?頭で整理することや説明するすべがない状態。

でも、見方を変えればこの時期の子供が取る現象は、未知の現象や気持ちに対して、「どうする?」という探索を初めて頭で考え始めるタイミングでもあるのです(前頭葉が発達し始める点でも)。つまり、体や心で捉えた状況とそこに生じる矛盾を、頭=知能で再統合しようと試みている状態。
※胎児はお腹の中で5億年の進化をたどるという説があるが、生後1~2歳までの間こそ人間が観念機能を獲得した過程をたどっているのかもしれない?と考えると興味深い。

誰だって子供の時は同じです。イヤイヤ期でお悩みのお母さんも多いかもしれませんが、脳の発達には順番があり、この現象こそが知能進化の最初のターニングポイント!?と捉えると子供への接し方も変わってくるのではないでしょうか。(大人のペースで急かしたり、脳の発達順序を無視した教育を行ったりすることの方が子供にとって負担)

1~2歳を過ぎても幼少期の間はどんどん脳が発達していく時期。その過程で子供たちはどのように知能を進化させていくのか?次回も追求を進めたいと思います。

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2022.08.07

【知能進化を紐解く】イヤイヤ期はブラブラ期♪ ~見える世界が一気に広がる!探索して充たされたい気持ちが高まる!~

こどもたちの成長過程で現れるさまざまな行動や反応と照らしあわせながら「知能進化の本質」を紐解くシリーズです

前回記事で「スキンシップ」リンクや「人見知り」リンクリンクという身近な事例を紹介しましたが、
今回は1~2歳ごろに子どもたちに見られる「イヤイヤ期」について掘り下げていこうと思います。

(写真はリンクリンクよりお借りしました)

こちらが何をしようとしても「イヤ!イヤ!」と言い出すわが子を見て、お母さんたちは「来た来た…ついにうちの子もイヤイヤ期がきたのね~!」と思うはずです。

ですが、イヤイヤ期の子どもたちの行動や反応は、人類の「知能進化」=この社会で生き抜くために必要な力を獲得していく重要な1ステップなのです。
そう分かっていたとしても、やっぱり「ずっとイヤイヤ!どうしたいっていうの~泣」となることもあると思います。

さて、今回記事では、「それを知ってしまえば、どんなイヤイヤ反応にも大きな器でわが子の成長を温かく見守れるようになる」秘訣♪を紹介します。

まず、この「イヤイヤ期」、大人がつけた名前なんですね。

子供が「イヤ!イヤ!」という事を聞いてくれなくなる時期、自分でやろうとして出来ないとめちゃくちゃ泣いたり、大人が入ろうとすると更に頭ごなしに「イヤイヤ!」と取り合ってくれない…等々の事象が思い出されますが、それはあくまでも大人目線。

では、この時こどもたちはどんな気持ちなのでしょうか。。。?

リンクよりお借りしました)

○ こどもたちにとっては小さな楽しみを繋げる「ブラブラ期」!

2歳前後の子どもは、小さな楽しみをつなぎ合わせながら探索しています。例えば、道端に咲いたタンポポを見つけて10分でも20分でも眺めたりします。大
人のように頭で考えてから行動するのではありません。大人が忘れてしまった、とても子どもらしい生き方なんです。
だから私は、イヤイヤ期はブラブラ期でもあると言いたいのです。
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2021/847.htmlより引用)

気になるものは気が済むまでじーっと見ていたい。触ってみたい、手に入れてみたい。同じようにやってみたい。

これまでお母さんと密着して充たされていた世界をさらに一層に広げる(=外に向いて)、もっと楽しみたい、充たしたい!そんな気持ち=欠乏が高まっている状態なんです。
(「イヤ!イヤ!」という否定的なイメージとは全く逆ですね!驚きです。)

そんな気持ちが高まった状態で、大人の都合で「それはまた見れるから早くいこう!」と引っ張ろうとするから、子どもたちはその欠乏が充たされないことに泣いて嫌がる。それが「イヤイヤ」の反応になるだけなんですね。

リンクよりお借りしました)

そうは言っても、約束の時間に遅れられない大人の状況があるのも現実です。
そんな時は、欠乏でいっぱいだったのに実現できず揺れる子供の心を、もうちょっと見たかったね~、こうしたかったんだね~と一緒に受け止めてあげてください。「イヤイヤ」は出てきますが、こどもたちはそういった周りの人達とのやりとりの中で、現実世界の生き方を学んでいきます

イヤイヤ期(ブラブラ期)が子どもたちにとっては世界を一気に広げ充たされたい欠乏が高まる時期なんだと分かれば、わが子のイヤイヤ!も単なるわがままではなく「もっと充たされたかったのに~という素直な反応」だったというのが良く見えてきますね♪

さて次はこの「イヤイヤ=ブラブラ期」が生物進化上どんな力を獲得していく過程なのか、もう一段掘り下げて見ていきます。

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2022.07.31

【知能進化を紐解く】愛着の発達の4段階~お母さんの愛情が赤ちゃんの充足の為の脳回路を形成していく

前回は乳幼児期の「人見知り」を転換点として子供たちが外の世界に行く準備に入っていることについてお話ししました。

今回は乳幼児期の2~3歳の間の、身近な相手から、徐々に自分の意識してこなかった「外の世界」へ認識を広げていく段階について話しします。

●外の世界へ飛び出した子供たちは生まれた時から愛情を一心に伝えてくれた身近な存在(以降はイメージしやすい「お母さん」とします。)を安心基盤として、自分の感情や行動をコントロールし、あらゆる対象と関係性を作っていきます。

私にも姪っ子がいるのですが、3歳を迎えたあたりから自由に外に出て泥んこで遊んでくることが増えてきました。

服を汚して帰ってくるとお母さんから「また汚したのー?」と怒られるのですが、また次の日も泥んこになって同じように怒られるのをよく見ます。

怒られても「今日は何をしてきたの?」と聞くと怒られたのはうそのように楽しそうに「今日はね!!…」と毎日新しい発見や挑戦を楽しそうに話してくれるのは聞いていて毎日ほんとに楽しんでいるのを感じてしまいます。

 

怒られてもまた汚れるぐらい楽しんでくるのは、お母さんとの間に作られている愛情=脳回路を感じているから。怒られても二人の間の絆の繋がりが続くことに安心しているからこそ、そのつながりを基盤にして新しいことへの挑戦や、人間関係を作っていくことができるのです。

 

生まれた時から愛情をこめて育ててくれたお母さんとのスキンシップで感じた皮膚感覚の充足感を脳が回路として形作っていきます。外の世界に出てからもお母さんと形成した回路を使い、相手の振る舞いや反応をよく見て、どう相手と充足関係を作っていけばいいのかを考えていくことが人間関係を次のステップに進めていきます。

 

お母さんたちが愛情をこめ育ててくれば子供たちはその愛情によって生まれた脳回路をもとに育っていきます。子供たちの成長を信じ、たくさん愛情をこめて、本当に不安になっている時には安心させてあげて、見守っていけば子供達は自然と育っていくのだと思います。

次回は人間関係の中で相手を「認識」する事が人間関係の形成に具体的にどうかかわっていくかお話したいと思います。

 

 

 

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posted by ito-k at : 2022.07.31 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.07.30

【知能進化を紐解く】愛着の発達の4段階~人見知りとは?人間関係の基盤を作る乳幼時期の4段階(1~3)

今回は、知能進化するための乳幼児期についてのお話です。

前回までの追及で、ヒトの赤ちゃんは一見自由なようで実は全面的に依存し、同類の中で生きる力を育んでいくように進化してきたと分かりました。

 

そこから考えると、誰もが経験する乳幼児期の「人見知り」って?

「全面的な依存」が「人見知り」へ反転する乳幼児期には、一体どんな変化が起こっているのでしょうか。

 

 

人見知りが始まる時期は、遊び方も一人での遊びからみんなの中での遊びに変わっていく時期とも重なります。

発達に沿ってどのような塗り重ねがあるか、詳しく見ていきたいと思います。

 

●乳児の心理学では「愛着行動」と言う言葉が多く見られます

人間の赤ちゃんを対象とする愛着の研究のほとんどは、心理学者ジョン・ボウルビィによって確立された概念です。

小児科医だったボウルビィは「人が生まれて数カ月の間に特定の人とのあいだに結ぶ情愛的な絆」を“愛着”と呼びました。その愛着にも発達段階があり、少しずつ変化をしていきます。

第一段階は、生まれてから三カ月ごろまで。人の顔ににっこり微笑みかける時期です。赤ちゃんはみんなのアイドルですよね。

第二段階は、生後六ケ月ごろの“人見知り”をする時期。大好きな人を区別できるようになってくるということです。

第三段階は、特定の人と常に一緒に居たくて、姿が見えなくなると泣きだし、戻ると笑顔に戻る2、3歳頃までの時期です。

そして最後の第四段階は、大好きな人と離れていても、心の中で確かな絆を結べるようになるのですが、これがおおよそ3歳頃からと言います。この愛着関係が大人になったあと、家族以外の人と絆を結ぶときに重要なのだそうです。(※発達は個人差がありますので年齢はあくまで目安です。)

<モンテッソーリの子育て 浦和教室さんより引用しました>

 

●愛着の発達の四段階

https://www.ibmjapankenpo.jp/i-support/

<家庭のストレス・マネジメントさんより引用しました>

人見知りが表れるのは第ニ段階。
この時期は、大好きな人とそれ以外の人が区別できるようになる時期なのです。

大好きな人とそれ以外の人が区別できるようになる=人見知りから、『安全地帯』が明確になる。
『安全地帯』が明確になるから、それを基盤に更に安全地帯を広げられるのです。

この人間関係の基盤とも言える『安全地帯』が心にあるから、人は『安心して』挑戦することができます。
第一段階〜第三段階までの時期は、赤ちゃんの内側に安全地帯を作る期間。
お母さんや特定の人との絆を結ぶ時期。

こうして愛着の形成過程として見ると、行動の一つ一つが
「安全地帯かどうか子どもが手探りしているんだな」
「安全地帯を広げる準備に入ったんだな」
と思えてきます。
大丈夫だからと行動を矯正したり、「仕方ないわね」と困ったりしなくても大丈夫。
スキンシップで見守ることで、ちゃんと人間関係の基盤が育ち、安心して皆の中に旅立てるんですね。

次回は4段階の4つ目、仲間に向かう段階を取り上げたいと思います。

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posted by himejima at : 2022.07.30 | コメント (0件) | トラックバック (0) List   

2022.07.23

【知能進化を紐解く】~まずは、子どもが大好きなスキンシップから~

今回は、知能進化につながるスキンシップについてのお話です。

哺乳類の中でも、脳容量を大きくしてきた人類ですが、どのような知能進化の過程をたどったのか、歴史に遡ってみていきたいと思います。そして、それらを解明することで、現代の子育ての場面においても、役立つヒントを見出していきたいと思います。

まず、哺乳類の子育ては、授乳することや子どもを舐めるなど、スキンシップの多さが特徴的です。そして、このスキンシップが、皮膚感覚の発達を促します。(えっ、どういうこと!?)

皮膚は、第2の脳とも言われ、それ自体が情報伝達物質を分泌することも、キャッチすることもでき、脳と同様の判断機能を持っています。そのため、皮膚感覚で捉えた情報を、脳の判断と照らし合わせ、やり取りする中で、総合的な判断を行うことができます。つまり、皮膚感覚が鋭敏になるほどに、やりとりする情報が細やかになり、それに伴って脳も進化していく関係です。
なぜスキンシップをすると知能が発達するのか

(じゃあ、皮膚感覚を磨くということが、知能を高めるということなの?)

皮膚感覚を磨くことの重要性は、これまでもたくさん記事で紹介してきました。
体の声は、祖先からのメッセージ~知能を養うなら、まずは皮膚感覚を磨こう!
体の声は祖先からのメッセージ~お母さんってすごい!母子間の親和充足こそが巣立つ力の基盤になる~

これまでの記事で解明してきた通り、皮膚感覚の発達により、相手の状態把握、自らの身体の動かし方、相手との対話のしかたなど、これらを通じて充足度を高めていくことができるようになります。快の感覚をもっと得ようとする皮膚感覚は、脳の進化も働きかけるほど重要なものです。

(それでは、どう実践したらよいかしら?)

 

それは、もちろん「スキンシップ」です。

赤ちゃんはもちろんのこと、幼い頃の子どもは、お母さんの手の中が1番安心します。肌触り、柔らかさ、ぬくもり。それらを感じるだけで、言葉を交わす以上に、子どもは気持ちが安らぎます。微細な変化も感じとる皮膚感覚に、もっと「気持ちいい」を与えてあげること。これによって、お母さんとの一体感も高まり、充たされた感も増していきます

人類の赤ちゃんは、まわりに全てを委ね、まわりを全て受け入れる状態で、生まれてきます。こんな生物、他にはいません。まわりを生きる活力源としているのだから、たくさんたくさん充たしてあげたい。人類の成り立ちを深めていくと、そんな気持ちになりますね。
そして、子どもが、例えば、小学生や中学生になっても同じです。ぎゅーっと、抱きしめることが出来なくとも、手や肩に触れたり、目を見て会話したり、優しい声で話しかけたりすることで、皮膚は感じとっています。これは、大人同士でも同じかもしれませんね。

まずは、皮膚感覚を磨くこと。そのためのスキンシップ。これが、知能進化の土台になります。
次回は、少し上の年齢の子どもたちの在り様から、知能進化の中身を探索していきます。

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2022.07.22

【知能進化を紐解く】~同類の中で生きる力を育んでいくように進化してきた~

これまでは、人間の肌感覚の凄さを深掘りしてきました。その中で、肌感覚で代表されるような五感よりもっと原始的な身体感覚をベースにした感覚統合を形成することが、子どもの成長に大きく影響していることがわかってきました。

感覚統合を通じて「からだ・こころ・あたま」が繋がって、没頭できる力、真似ぶ力、挑戦したい欠乏=生きる力が育まれているのです。肌感覚を深く追求していくことで、身体感覚と知能進化が大きく関係していることがわかってきました。

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2022.07.16

地頭がいいって?~私たち人類の知能進化を紐解く~

子育てをする上で、幸せになってほしい、生きる力を身につけてほしい、賢い子に育ってほしい。などなど親としていろんな気持ち湧いてきます。
が、そもそも『賢い、地頭がいい』とはどういうことなのでしょうか?

クムレ様からお借りしました。

こちらの記事で明らかになったように、知識や学びは、頭だけではなく、本来の体の使い方を基盤にしてこそ、集中し、没頭し、学びを吸収できるという視点に立つと、現代で言うテストの点数が高い=頭がいいとは違う気がしています。

一方で会社で仕事してると、
よくその視点がでてきたな。
確かにそう考えたらスッキリする!
という意見でみんなを導いてくれる人がいます。
その人たちを見ていると、頭だけでなく、体の全ての感覚を使っていろんなものを感じ取り、それを言葉として統合しているように感じます。

そこでここからは、社会で通用する、賢いって何?地頭がいいって何?に迫っていきます。

この追求をする上で軸にしていきたいのが『なぜ人類はこんなに知能進化できたのか?その真髄はどこか。』という視点。

というのも、なんとホモサピエンス以降に、脳が縮小しているらしいのです。

引用
ヒトの脳のサイズは、猿人(300~430cc)から、化石人類のホモエレクトロニクスが最初に出現した約180万年頃に大きくなり(750~1100cc)、その後、約20万年前のホモサピエンスでも大きくなった(1200~1500cc)が、約3000年前の完新世に入って縮小した。

知能進化と脳の拡大の関連性が高いことを考えるの、この事実は見逃せません!

なので、現代に生きる人の微々たる能力差を見ていくよりも、他の動物と比べたら?人類の進化の段階と比べたら現代は?そもそもどうやって知能進化したのか。に迫りながら、『頭がいいって何?』の答えに迫っていきます。

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2022.07.16

【肌感覚に学ぶ】幼少期だからこそ育みたい。「からだ・こころ・あたま」をつなぐ感覚統合。

【肌感覚に学ぶ】シリーズでは、皮膚感覚(触覚)のすごさや、「固有受容覚」「前庭覚」なる感覚機能ってなに?という疑問から、子供達の成長過程(身心両面で)において基礎となる機能であることを紹介してきました。

「固有受容覚」って何?人類の同期行動に繋がる感覚の話。

「前庭覚」って何?~私たちの体が健全に作動する上で大切な、もう一つの感覚機能~

触覚・固有受容覚・前庭覚は、遊びの中で獲得していくもの

「固有受容覚」と「前庭覚」の成長と子供たちの活動との関係性とは?

なぜ、子どもたちの感覚機能を育てることが重要なのか

触覚、固有受容覚、前庭覚を磨くには?「遊び」と「お手伝い」で本能的な欲求を満たす

今回は基礎となる感覚機能を統合していくことの大切さについてです。―――――――――――――――――――――――――――――――――
感覚を統合しながら成長する。触覚、平衡感覚、固有感覚は、生来的に働いているといわれています。日々の生活の中で、この3つの感覚に視覚と聴覚を加えた5つの感覚をバランスよく使いながら、さまざまな活動を行います。その行動がまた新しい感覚刺激をうみ、それが新しい活動に繋がり……と積み重ねていくことで、子どもはより複雑な行動や対応ができるようになってきます。学校や家庭で目にする子どもの姿は氷山の一角。その「土台」となっているのがこの5つの感覚なのです(下図)。

これは積み木で作ったピラミッドのようなもので、土台となるいちばん下の積み木が1つでも抜けたり、不安定だったりすると、2段目・3段目に積み重なっている力が脆弱になり、感情や学習態度、生活態度まで影響を及ぼしてしまうことがあります。
基礎となる感覚が関係しあい、より複雑な機能を築きながら、運動や学習の力が積み上がっていきます。見えている姿は氷山の一角であり、実はその土台となる感覚の育ちが重要になってきます。
子どものさまざまなつまずきを「土台」から見直していくことが感覚統合の考え方です。※引用:感覚統合ってなんだろう?(児童発達支援センタークムレ様のホームページより)
―――――――――――――――――――――――――――――――――

なるほど。特に注目する点は、これらの基礎感覚は「からだ」をうまくコントロールしていく意味合いに加えて、「こころ」や「あたま」の発達面でも極めて重要な役割をなしていること。そして、集中する力、まとめる力、学習する力なども、実は基礎感覚の統合によって養われている点。

以前の記事でも触れましたが、対象の動きを身体的に真似する力は固有受容覚が関係していますし、身体感覚からの未知への挑戦を促すのは前庭覚が関係しています。(この基礎感覚での快・不快や、充足感や不全感が、心や頭でも快や充足を求める起点になっている)

例えば、うちの子は、集中力が無い、学ぶことへの興味が薄い、粘り強く挑戦することができないなど、親からすればたくさんの気になる現象があるものですが、目先の不安に目を向けるのではなく、子供の発達過程における感覚統合の役割と構造を知ることで、目に見えやすい事象だけでなく、その背景の欠乏を受け止めることが可能になりそうです。

つまり、親として不安な事象があったとしても、幼少期に特定のスキルや頭だけを鍛える発想は極めて不自然なことで、原点は身体感覚をベースにした感覚統合を養うこと。その土台をしっかりとつくれる環境に目を向けることこそ「からだ・こころ・あたま」が繋がって、没頭できる力、真似ぶ力、挑戦したい欠乏=生きる力が育まれていくのではないでしょうか。

そう捉えると、現代の多くの習い事に追われる子供達より、元来子供が営んできた活動。シンプルだけど外で遊ぶ、異年齢で遊ぶなどは、体勢感覚のバランスに加え、相手の気持ちを理解したり、知恵を使って工夫したりと、基礎感覚を養い統合していく上で最適な環境であると再認識できるのではないでしょうか。

「からだ・こころ・あたま」を繋ぐ感覚統合。これからの子育て環境を追求していく上で大きなヒントになりそうです。

次回は、身体感覚と知能の発達には関係があることが見えてきましたが、そもそも知能って何?というところから具体的に追求していきたいと思います。

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posted by tana-ken at : 2022.07.16 | コメント (0件) | トラックバック (0) List